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日油(株)【4403】の掲示板 2023/08/02〜

日油株式会社の2025年3月期第1四半期決算短信を分析し、良い点と懸念点を以下にまとめます。

良い点
売上高と利益の増加:

売上高が前年同期比11.9%増の551億10百万円となり、順調に増加しています。
営業利益が前年同期比31.5%増、経常利益が23.8%増、四半期純利益が22.6%増と、利益面でも大幅に改善されています。
機能化学品事業の好調:

売上高が前年同期比23.0%増、営業利益が84.0%増と大幅に成長しており、このセグメントが全体の成長を牽引しています。
特に脂肪酸誘導体、界面活性剤、エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド誘導体、特殊防錆処理剤が好調です。
財政状態の改善:

総資産が前期末比438億1百万円増加し、純資産も569億7百万円増加しています。
自己資本比率が78.3%と高水準を維持しています。
配当金の予想:

2025年3月期の配当予想が40円となっており、安定した配当政策を維持しています。
懸念点
医薬・医療・健康事業の減少:

売上高が前年同期比8.5%減、営業利益が7.5%減と低迷しています。
特に健康関連製品やDDS医薬用製剤原料の需要減少が影響しています。
化薬事業の利益減少:

売上高は2.6%増ですが、営業利益が15.6%減少しています。
宇宙関連製品や産業用爆薬類の売上減少が影響しています。
負債の増減:

流動負債が減少している一方で、長期借入金や退職給付に係る負債が微増しています。
負債合計は若干の減少ですが、買入債務や未払法人税等の増減が見られます。
将来予測の不透明性:

高い金利水準の継続や中国経済の先行き懸念など、海外景気の不透明感が残ります。
国内でも物価上昇や原材料費の高騰が懸念されており、今後の経営環境に影響を与える可能性があります。
総評
日油株式会社は2025年3月期第1四半期において、売上高や利益が増加し、特に機能化学品事業が好調でした。一方で、医薬・医療・健康事業や化薬事業においては減少が見られ、今後の課題として取り組む必要があります。また、国内外の経済環境の不透明感もあり、慎重な経営判断が求められます。