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(株)メディカルシステムネットワーク【4350】の掲示板 2017/09/08〜2018/04/28

【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)
【著者】鈴木 行生 2018年2月20日
~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~

【ポイント】
・ネットワーク事業に弾みがついている。加盟店数の増加が前々期+200件、前期+370件、今2018年3月期+700件とピッチが上がっている。2017年12月末で2293件と、累計2000件を突破。最初の1000件まで14年、次の1000件が5年弱、今後は2年ペースとなり、5年以内に5000件に拡大しよう。利益率が50%を超えるビジネスなので効果は大きい。

・当社は医薬品の卸と調剤薬局を結ぶネットワークで業界No.1、医薬品の取扱高でも業界トップクラスである。発注システム、在庫管理システム、レセプトデータ管理システムなど、自社開発によるネットワークシステムの提供で、自社店舗の売上高では業界7位にとどまるが、ネットワーク加盟店舗数と医薬品の仕入高で独自の強みを発揮する。

・加盟件数の拡大ピッチを高める戦略に力を入れている。薬剤師、医師などの人材求人サイトを運営するCBホールディングスや医薬品在庫管理に優れたオークラ情報システム(全国2000ユーザー)と業務提携した。こうした提携先からの紹介が顕著に増えている。また、自社ブランドによるジェネリック医薬品の供給準備も進めている

・2018年3月期は経常利益で30億円(前期比+42%)と急回復をみせるが、2019年3月期は厳しい診療報酬の改定で減益となろう。しかし、どのように対応すればよいかは分かっている。地域包括ケアの中での「かかりつけ薬局」への対応が勝負となろう。中期計画では、「未病・予防-医療-介護」を支える地域薬局機能の充実を目指している。

・2017年10月にグループの組織再編を実施した。組織機能の効率化と共に事業も見直している。サービス付き高齢者向け住宅、医療介護施設向け給食、治験施設支援(SMO)など、周辺事業の収益性改善では、治験のエスエムオーメディシスは昨年6月に株式譲渡で撤退、給食は黒字化した。サ高住のオフバランス化は引き続き課題である。