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日本化薬(株)【4272】の掲示板 2015/04/28〜2015/09/26

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kabukabu 強く買いたい 2015年9月7日 08:32

<日経>◇がん細胞だけに届く抗がん剤 日本化薬、年度内に承認申請
IOO9491 : 2015/09/05 土曜日 02:00
 日本化薬は抗がん剤をナノレベルの極小カプセルに包み、がん細胞だけに送り届ける新
技術を使った新薬の承認を今年度内に厚生労働省に申請する。がん細胞に狙いを定めて攻
撃するカプセル剤の研究は各社が進めているが、承認申請するのは珍しい。抗がん剤はが
ん細胞以外の正常組織も攻撃するため副作用が強いが、標的を絞った新薬は患者の負担軽
減につながりそうだ。
 新技術は血管の壁にある微小な穴に着目し、開発した。正常組織では穴が狭く、増殖を
重ねるがん組織は穴が広い特徴がある。正常な組織の血管の穴より大きく、がん組織のも
のより小さい直径20~100ナノ(ナノは10億分の1)メートルのカプセルに抗がん剤を入れ、がん
細胞だけに抗がん剤の成分が届くようにする。
 乳がんの抗がん剤として使用例が多い「パクリタキセル」という薬をカプセルに包み込
んだ新薬の製造販売承認を申請する。国内で約60人のがん患者を対象にした臨床試験で、
既存の抗がん剤と比較して副作用の少なさや有効性を示す結果が得られた。
 現在、最終段階の臨床試験のデータを収集中で、来春までに申請に必要なデータの取得
が完了する見通しとなった。
 これまで同社は東京大学の片岡一則教授らとの共同研究などで開発を進めてきた。同社
は医薬品に加え、化学事業も手掛けており、化学部門が持つ高機能素材の技術を活用した

 同社は既に20億円強をかけ、群馬県に専用工場を建設済み。承認されればすぐに量産し
、発売できる体制を整えている。
 今回開発したカプセルに包む技術は他の種類の抗がん剤にも応用できる。同社は肺がん
や大腸がんなどの抗がん剤「カンプトテシン」を使ったカプセル剤の臨床試験を進めてい
る。
 抗がん剤の分野ではバイオ技術を使った遺伝子を標的にした薬の開発が主流になりつつ
あり、国内製薬会社は欧米の大手製薬に押されがちだ。今回のカプセル技術は日本企業が
得意とするものづくりのノウハウを活用しており、抗がん剤分野での日本勢の巻き返しに
寄与する可能性がある。