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田岡化学工業(株)【4113】の掲示板 2021/10/01〜2022/04/12

昨年11月の三菱ガス化学(MGC)中間決算説明会の資料に、MGCの営業利益のプラス要因3点とマイナス要因2点が示されています。

マイナス要因の2点とは、原燃料価格の上昇と光学樹脂ポリマーの販売数量減です。MGCは総合化学メーカーなので、マイナス要因を他分野でカバーして増益予想ですが、精密化学品(スマホレンズ素材樹脂など)が60%を占める田岡は、2つのマイナス要因の直撃を受けました。大地震と大型台風に同時に襲われたようなもので、他分野の成長で落ち込みをカバーはできませんでした。

MGCは、光学材料について、「半導体不足の長期化が懸念材料であるものの、顧客の在庫調整は概ね上期で終了しており、極端な落ち込みのあった上期に比べて回復を予定しています」と述べています。

MGCは田岡化学のスマホレンズ素材樹脂の主たる販売先です。具体的な時期までは判りませんが、田岡も回復に向かうのは確実でしょう。

田岡のもうひとつの武器であるワニスは、第3四半期決算の3カ月(10~12月)で第2四半期の3カ月(7~9月)に比べて、+30%と大きく伸びました。

欧州自動車工業会の公表資料では、昨年のEU加盟国の新車販売台数においてEV(ハイブリッドは含まない)は63%増の88万台で、新車全体の9%を占めています。

日本の自動車メーカーは、ホンダが2024年に中国で大規模なEV専用工場二か所で生産を始めます(月産2万台)。トヨタはEVに路線変更を発表しましたし、日産もEVに巨額の投資を行うと公表しました。ソニーまでもがEVへの参入を検討すると報道されています。

僕が調べた範囲では、EV用のワニスは有力なメーカーが少なく、田岡の製品は有望と見ています。

悲観せず、田岡化学から配当をもらって昼寝してれば、大丈夫でしょう。
(夜中に長文の投稿、申し訳ありません)