住友化学(株)【4005】の掲示板 2020/06/30〜2020/09/07

2020/8/17 日本経済新聞　電子版

住友化学は抗ウイルス性を持つ物質を室内に散布する装置を開発した。
同社が手掛ける殺虫剤や消臭剤を散布する装置を改良。
銀由来ではなく植物由来の抗ウイルス性物質を扱うので、安全性も高いという。
新型コロナウイルス感染対策を強める飲食店やオフィス向けに、今秋にも発売する。
装置は電池で駆動し、抗ウイルス性物質を室内でまんべんなく散布することができる。
住友化学によると、同物質が付着した表面上でウイルスが不活性化する効果を確認済みだという。
同社は外部企業から抗ウイルス性物質の提供を受け、装置と合わせて販売する。
住友化学がホテル向けなどに提供する芳香・消臭装置を改良し、散布装置を開発した。
部屋の中に物質を散布するにはノウハウが必要だが、この装置の散布精度を調整することで抗ウイルス性の物質も効率的に散布できるようにした。
抗ウイルス性物質には銀由来の物質が用いられることがあったが、植物由来の物質を使うことで安全性を高めたという。
飲食店などでも幅広く利用できるため、新型コロナウイルスなどの感染対策としての用途を見込んでいる。
住友化学の健康・農業関連事業の売上高にあたる売上収益は2020年3月期で3437億円。同社では「抗ウイルス関連を同事業の新たな柱として育てたい」（担当者）としている。