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(株)朝日ネット【3834】の掲示板 2015/04/16〜2019/12/16

5G特集
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5G 世界が変わる

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次世代通信規格「5G(第5世代)」に注目が集まっている。現行の通信規格と比べて実効速度が100倍という超高速通信だけではない。通信の遅れがほとんど発生せず、大量のデータを一気に送ることができる。さらに1平方キロメートルあたり100万台までの機器接続が可能だ。自動運転や遠隔医療など社会インフラとしての期待が高まり、大きな変化をもたらす。2019年はそんな5G元年となりそうだ。
大型バスの中に入ると、まるでそこはスタジアムの観客席にいるかのようだった。バス内部の前面、両側面の3面に、ラグビー試合会場の緑の芝生、スタジアムの観客席の様子が目にいっぱいに飛び込んでくる。
テレビ中継のように、ボール付近の映像だけを映すのではない。グラウンド全体で各選手がどのように動いているのか一目瞭然だ。まるで試合会場をそのまま切り取ったかのようだ。それもそのはず、バス内では正面が7K、両側がそれぞれ3Kの計13K相当の高精細な映像を伝送する――。
これはNTTドコモが開発した「5Gデモバス」の様子。全国各地で5Gを使った新たなサービスを体感できる。13K相当の高精細な映像は、現行の携帯電話の通信規格ではスムーズに送ることができない。5Gはそんな臨場感のある新たな映像体験を利用者にもたらすことができる。
クルマの後部座席に座ると、誰も乗っていない運転席のハンドルが自動で動き始め公道を走り始めた。前方には一般車両が走っており、時速30キロメートル程度の速度で進む。交差点に差し掛かるとスムーズにハンドルが切られ、クルマは左方向に進路を変えた――。
これはNTTドコモが1月末に神奈川県横須賀市で実施した無人自動運転の実験の様子だ。高精細な地図をダウンロードし、それを基にあらかじめ指定した走行ルートを自動で走る仕組みだ。
歩行者が急に飛び出した場合に備えて、クルマに取り付けたカメラ映像を遠隔地に伝送し、遠隔地からブレーキやハンドル操作ができる機能も用意した。そのための通信回線として利用することを想定しているのが5Gだ。5Gは通信の遅れがほとんど発生しないことから、遠隔地でブレーキ操作しても瞬時に自動運転車を止めることができる