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シキボウ(株)【3109】の掲示板 2021/01/29〜2023/02/15

■テロの可能性はないのか?
 なぜ感染力が弱いはずのサル痘が、世界中に広がっているのか? ウイルスに詳しい研究者が匿名を条件に言う。

「可能性は2つあります。ひとつはサル痘ウイルスの遺伝子の一部が自然界で変異して感染力を増した可能性です。それならば、もっと大騒ぎになるはずです。もうひとつは考えたくはありませんが、テロの可能性です。サル痘ウイルスは天然痘ウイルスの仲間で撲滅された天然痘に似た症状があり、多くは軽症でありながらも重症化して亡くなることもある。そのため以前からバイオテロリズムに使用されることが懸念されてきました」

 いまの時代に生物テロなんて、と思いがちだが、厚労省研究班が作成する「バイオテロ対応ホームページ」には、バイオテロ関連疾患として天然痘と並び、その仲間であるサル痘も掲載されている。

「このホームページ(以下HP)は医療機関向けにバイオテロ関連疾患の臨床診断や検査方法の情報を提供するためのものとして2008年に整備され、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京五輪などを控えている2016年に一般公開されています。なぜ、撲滅したはずの天然痘がバイオテロ関連疾患とされているかといえば、天然痘ウイルスをすべて廃棄せずに、米国やロシアが保有しているからです。万一にもそれが流出すれば大変なことになります。そのため、天然痘ウイルスを持っていない国の中には、発症すれば似た症状があるサル痘ウイルスを研究しているところがあります。だからこそ、天然痘同様にサル痘も懸念しているのだと思います」(前出の研究者)

都内の医師も言う。

「これまでのサル痘の情報の出方をみると、WHОや各国政府の担当者は早い段階でサル痘の感染拡大を察知していたはずです。公表しなかったのは混乱を起こさないためで、公表したのは大丈夫と確信したせいかもしれません。しかし、感染症はどう広がるかは誰にもわからない。本来はヒト─ヒト感染しにくいサル痘が、世界中で感染拡大している異常さを私たちはもっと深刻に受け止めるべきかもしれません」