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アスクル(株)【2678】の掲示板 2019/07/20〜2020/03/17

いまさらどうでもいいことかもしれないが
気になったので自分の備忘のためと
情報にはバイアスがかかっているということの例のために記載する

アスクル岩田社長の再任、少数株主は75%賛成
(朝日新聞 土居新平 2019年8月5日 18時07分)
https://www.asahi.com/articles/ASM855FQDM85ULFA019.html

> 創業者の岩田彰一郎前社長の取締役再任への賛成比率が、親会社ヤフーなどを除く少数株主の75%に達していたことがわかった。

朝日新聞の記事中には以上の記載があるが、本当に「少数株主の賛成率が75%だったのか」を計算してみた

元になるデータは金融庁にあるEDINETに登録がある下記の報告書
①臨時報告書(提出日時:R1.08.05 15:00)
②有価証券報告書-第56期(平成30年5月21日-令和1年5月20日)(提出日時R1.07.26 15:02)

①は件の株主総会の議決権の行使結果が記載されており、
②のP.29~30には件の株主総会での議決権行使できる株主の大株主の状況と総議決権数が記載されている

岩田氏の取締役選任議案に対する賛成の議決権個数は「90,423個」、反対は「344,200個」
うち、ヤフーの保有株式数は23,028,000株なので議決権個数は「230,280個」
同じくプラスの保有株式数は5,935,000株なので議決権個数は「59,350個」
合計「289,630個」が反対に回ったと考えられるので、これを除くと少数株主の反対個数は差引きで「54,570個」
よって、少数株主のみの議決権行使結果は、賛成「90,423個」、反対「54,570個」になって賛成率は「62.36%」になる

同様に岩田氏以外に否決された社外取締役3名の少数株主のみの賛成率を計算すると、
それぞれ「78.70%」「77.94%」「76.73%」になるので、
記事は都合のよい数字を組合せて作られていることがわかった

印象操作として、少数株主の反対率が25%と38%(≒約40%)とでは違うイメージになる