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(株)アスカネット【2438】の掲示板 2021/08/19〜2021/09/27

色々と謎が多かった凸版印刷の平行表示の空中ディスプレイですが、特許出願が昨日公開されていました。

【公開番号】 特開2021-139932
【公開日】  2021年9月16日
【発明の名称】空中表示装置
【出願人】  凸版印刷株式会社

結論から言うとASKA3Dプレートではありませんでした。 内容を見て驚いたのですが、本当に独自の光学素子(ミラーデバイス)を使用しているようです。

凸版印刷がASKA3Dプレートを使用して空中ディスプレイを開発中という記事もありましたが、何だったんでしょうね。

本当に先ほど気づいたので情報として共有しますが、今日売ってなどいませんよ。念のため。

とりあえず理解した範囲で説明してみます。

空中結像の原理は変わらないのですが、通常45度で飛び出す光をプレートと垂直方向に飛び出させるために、反射面が斜めになっています。

具体的にはパリティミラーのキューブを斜めにしたような構造で、内部で2回反射して垂直方向に光を整えているようです。(図参照)

イメージ的には元アシストの小林玲王奈氏が、プリズム+ASKA3Dプレートでやった内容を一つの光学素子で行っている感じでしょうか。

全体の構成を見るとゴーストが少ない理由も分かります。一言で言うと「特定の方向にしか光を出さない」ことに集中しているようです。

①バックライトとプリズムを組み合わせて、45度方向に光を出す。

②45度のバックライトが表示部(液晶)を透過する。

③表示部を透過した光を45度以外の光を遮断する光制御素子に通す。
 (45度しか光が通過しない遮蔽板 → / / / / / / / )

④45度でミラーデバイスに入った光が垂直方向に飛び出し空中に結像する。


        ──────────────  空中像
         │ │ │ │ │ │ │
         │ │ │ │ │ │ │
         │ │ │ │ │ │ │
         │ │ │ │ │ │ │
④▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ミラーデバイス
        / / / / / / /
       / / / / / / /
③/ / /////////////// /  光制御素子
     /////////////
    /////////////
②─────────────────────  表示部
   ////////////
  ////////////
 △△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△  プリズム
①─────────────────────  バックライト
                         ↑
                   実際は少し斜めに設置されている


はっきり言って本当に残念なのですが、仕方がないので切り替えていきます。

特許出願が2020年の3月2日ですから、今回の改良とは内容が変わっている可能性があります。(ASKA3Dプレートを使用したから改良されたとは言いませんが)

そういえばアスカネットの昔の特許で、鏡面が斜めのプレート(飛び出し距離延長)があったのを何となく思い出しました。(そのプレートでも同じことが出来るかも?)

意地悪な見方をすると、イメージイラストや過去の写真も、線画の空中映像の背景が黒だったのが気になります。

パリティミラー同様全反射を利用するようなので(ASKA3Dプレートのような金属反射面を持たないので)、同様の弱点があるのかもしれません。

パリティミラーを使用する村上開明堂もそうですが、コントラストを少しでも稼ぎたい理由があるのかと邪推してみます。

画質については実物を見てみないと判断ができませんが、単純な画質はPC画面そのまま空中表示可能なガラス製ASKA3Dプレートに部があるように思うので、(サイネージ分野とは)棲み分けして適材適所で利用され、空中ディスプレイ市場を盛り上げる良きライバルになれるかもしれません。

樹脂製ASKA3DプレートもMIRAI PIXの画質は非接触用途ではない映像の観賞用途でも問題ないクオリティですから、十分対抗できそうに思います。

大日本印刷の空中ディスプレイ担当者の皆さん! 頑張ってください! 応援しています!

(株)アスカネット【2438】 色々と謎が多かった凸版印刷の平行表示の空中ディスプレイですが、特許出願が昨日公開されていました。  【公開番号】 特開2021-139932 【公開日】  2021年9月16日 【発明の名称】空中表示装置 【出願人】  凸版印刷株式会社  結論から言うとASKA3Dプレートではありませんでした。 内容を見て驚いたのですが、本当に独自の光学素子(ミラーデバイス)を使用しているようです。  凸版印刷がASKA3Dプレートを使用して空中ディスプレイを開発中という記事もありましたが、何だったんでしょうね。  本当に先ほど気づいたので情報として共有しますが、今日売ってなどいませんよ。念のため。  とりあえず理解した範囲で説明してみます。  空中結像の原理は変わらないのですが、通常45度で飛び出す光をプレートと垂直方向に飛び出させるために、反射面が斜めになっています。  具体的にはパリティミラーのキューブを斜めにしたような構造で、内部で2回反射して垂直方向に光を整えているようです。(図参照)  イメージ的には元アシストの小林玲王奈氏が、プリズム+ASKA3Dプレートでやった内容を一つの光学素子で行っている感じでしょうか。  全体の構成を見るとゴーストが少ない理由も分かります。一言で言うと「特定の方向にしか光を出さない」ことに集中しているようです。  ①バックライトとプリズムを組み合わせて、45度方向に光を出す。  ②45度のバックライトが表示部(液晶)を透過する。  ③表示部を透過した光を45度以外の光を遮断する光制御素子に通す。  (45度しか光が通過しない遮蔽板 → / / / / / / / )  ④45度でミラーデバイスに入った光が垂直方向に飛び出し空中に結像する。           ──────────────  空中像          │ │ │ │ │ │ │          │ │ │ │ │ │ │          │ │ │ │ │ │ │          │ │ │ │ │ │ │ ④▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ミラーデバイス         / / / / / / /        / / / / / / / ③/ / /////////////// /  光制御素子      /////////////     ///////////// ②─────────────────────  表示部    ////////////   ////////////  △△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△  プリズム ①─────────────────────  バックライト                          ↑                    実際は少し斜めに設置されている   はっきり言って本当に残念なのですが、仕方がないので切り替えていきます。  特許出願が2020年の3月2日ですから、今回の改良とは内容が変わっている可能性があります。(ASKA3Dプレートを使用したから改良されたとは言いませんが)  そういえばアスカネットの昔の特許で、鏡面が斜めのプレート(飛び出し距離延長)があったのを何となく思い出しました。(そのプレートでも同じことが出来るかも?)  意地悪な見方をすると、イメージイラストや過去の写真も、線画の空中映像の背景が黒だったのが気になります。  パリティミラー同様全反射を利用するようなので(ASKA3Dプレートのような金属反射面を持たないので)、同様の弱点があるのかもしれません。  パリティミラーを使用する村上開明堂もそうですが、コントラストを少しでも稼ぎたい理由があるのかと邪推してみます。  画質については実物を見てみないと判断ができませんが、単純な画質はPC画面そのまま空中表示可能なガラス製ASKA3Dプレートに部があるように思うので、(サイネージ分野とは)棲み分けして適材適所で利用され、空中ディスプレイ市場を盛り上げる良きライバルになれるかもしれません。  樹脂製ASKA3DプレートもMIRAI PIXの画質は非接触用途ではない映像の観賞用途でも問題ないクオリティですから、十分対抗できそうに思います。  大日本印刷の空中ディスプレイ担当者の皆さん! 頑張ってください! 応援しています!