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1年前の2018/8/22の株価は、分割後換算で2,195円。昨日の終値2,297円とほとんど変わりませんが、昨年は2018/9/27に最高値2,704円を付けた後に急落、2018/12/25には高値から半値以下の1,350円まで下げました。

個人的に昨年の急落の主な要因と考えるのは、次の2つ。
一つ目は業績面。メディカルプラットフォーム事業のセグメント利益が前年比マイナスとなったこと。これは営業強化等の幅広い先行投資の影響によるもので、期初から計画された戦略的なものでしたが、成長鈍化懸念が台頭、と受け止める人も多かったようでした。
二つ目は需給面。3500万株強を保有していた米系ファンド"Harding Loevner"が、去年10月に約580万株を売却していたことが、1月に出た変更報告書で判明しています。
この大量売却で10月に株価が大きく下げたことがキッカケで、一つ目の業績悪化懸念が高まり、2Q決算が良くなかったことと年末にかけての市場全体の地合い悪化が重なって、投資家の投げが膨らんだ結果、オーバーシュート気味な大幅下落となった、といった感じでしょうか。
エムスリーが高成長企業として注目され、目先のネタで横着に売り買いする短期勝負の人たちが増えたことも、下落に拍車をかけたと推察されます。昨今は信用取引で、いい加減な投資情報でドタバタ売り買いする人が増えていますから。エムスリー株はどうだか知りませんが、そうした短期勝負の個人を狙い撃ちするような短期のプログラム売買もあるみたいですしねw。

さて、一つ目の業績ですが、今期1Q決算でメディカルプラットフォーム事業のセグメント利益が前年同期比+18%、受注金額が同+40%と回復したことで、業績悪化懸念は後退しました。

二つ目の需給については予測不能ですが、これはどんな株式にも存在するリスク。ただしファンダメンタルズに問題がなければ、株価は次第に回復します。前期、戦略的な先行投資等で業績の伸びは一時的に鈍化しましたが、1Q決算を見る限り、再び成長軌道に乗ることが明らかになりつつある状況です。

ちなみにHarding Loevnerは去年11月以降、買いに転じています。年末年始の大量取得で300万株弱を平均株価1,595円にて、ちゃっかり買い戻したことが上述の変更報告書で見てとれます。

さて、どうなることやら。
以上、中長期スタンスの投資の話ですので、悪しからず。