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米国バイオテクノロジー情報センター(NCBI)が2019年1月に発表した論文では、食中毒や肺炎の原因にもなる黄色ブドウ球菌によるスポーツ施設の汚染状況を調査分析している。黄色ブドウ球菌の感染症は症状が軽いが、細菌をもつ利用者の皮膚や汗から、施設内に広がっていくものだ。

この研究チームが、米オハイオ州にある16のフィットネス施設にある各設備288ヶ所で調査を行ったところ、110ヶ所(38.1%)から黄色ブドウ球菌が発見されている。細菌の生存率が高いのは、ウエイトボール(62.5%)、ウエイトトレーニング用のハンドルバー(62.5%)、重量プレート(56.3%)、ランニングマシンのハンドル(50%)、水分補給用の給水器(50%)などである。

こうした細菌汚染は通常からあるもので、無意識のうちに他の利用者への感染もしているが、症状が出なければ見過ごされてきたものだ。しかし、COVIT-19のように危険なウイルスの流行により、利用者は神経質になり、「他人とトレーニングマシンを共有する」という、フィットネスジムの業態自体が衰退していく懸念もある。