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(株)トランスジェニック【2342】の掲示板 2017/05/26〜2017/06/13

遺伝子検査で最適抗癌剤選択可能に
トランスジェニック、NGSで網羅的に解析し治療方針定めるサービスを6月開始

化学工業日報2017年5月26日 (金)配信

 トランスジェニックは、がん組織を次世代シーケンサー(NGS)で網羅的に解析し治療方針を定めるための「がんクリニカルシーケンスサービス」を国内大手電機メーカーとの協業で6月に開始することを明らかにした。がん遺伝子の変異に合わせて最適な抗がん剤を選択することができる。検体調整から解析レポートまで一貫した世界初の完結型NGSワークフローでのデータ提供になる。

 がんと遺伝子変異相関は明らかであり、遺伝子変異に合わせた分子標的薬が現在の抗がん剤開発の中心に位置するようになった。これらの抗がん剤治療には、患者の遺伝子変異のタイプを診断して最適な抗がん剤を選択することが、無駄な治療や副作用を抑えるのに必要とされている。

 同社が開始するサービスは、検体調整からがん組織のDNA検出と増幅、NGSを使いDNAの塩基配列を読み取り、塩基配列の解読と検討、そしてバイオインフォマティクスに基づく解析レポートの提供まで行う。

 対応がん種は、肺がん、乳がん、卵巣がん、大腸がん、悪性黒色腫でスタートする。それぞれのがん種ごとに用意されたパネルを活用する。対応がん種と遺伝子数は順次拡大していく。検出された遺伝子変異に関連する薬剤と臨床試験情報などがセットされる。

 キアゲン社のNGSを用いる。価格は未定だが、従来法での遺伝子解析は100万円程度になるが、NGSを用いることで10分の1程度に抑えられる可能性がある。