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コンフォリア・レジデンシャル投資法人【3282】の掲示板

住宅系REITを代表してコンフォリア・レジデンシャル投資法人を運用する
東急不動産リート・マネジメント(東急不動産ホールディングス)
常務執行役員コンフォリア運用本部長の伊澤毅洋氏に
ポートフォリオの魅力や足元の運用状況のほか、今後の戦略を聞いた。

 ――コロナショックとも呼ばれる今回の金融不安についてどのように捉えていますか? また、J-REITマーケットの見方は?

 3月はリーマンショック時に経験したときと同じような感覚を受けました。3月16日に日銀が緊急で金融政策決定会合を開催し、J-REITの年間買入枠を従来の倍となる1,800億円まで増額させたにもかかわらず、3月19日にはJ-REIT指数が1,100pt台まで急落し、この局面で不動産以外の要因で急落していると感じました。実際、3月23日に米FRBが臨時FOMCを開き、量的緩和を当面無制限とする措置を決定して以降、J-REIT指数は急激に回復しました。3月のJ-REITマーケットは、新型コロナをきっかけとして、金融市場の信用リスクが改めて見直された局面だったのではないかと思っています。

 また、コロナ禍による不動産市況への影響がどのようにJ-REITマーケットに影響するかといった点は、まだ不明な点も多く、明確なことはいえません。ただ、不確実性が強まっているので、これまで以上にリスクプレミアムが上乗せされた水準で取引されているように感じます。一方で、住宅や物流セクターのような安定性の高いアセットタイプは、値持ちのよい状態が続いています。これは、収益の安定性を求める投資家のニーズが根強いことを表しており、コロナ禍の収束が見通せるまでは、こうした傾向が継続すると考えています。

 このほか、財務面においても安定性を意識しています。借入れについては、長期化・固定化を意識した運用を実現しており、直近期末時点(2020年1月末時点)で平均残存年数4.2年、固定金利比率93.6%となっています。また、総資産有利子負債比率(簿価ベース)は、50%前後を意識して安定的な運用を心掛けており、2020年3月末時点で49.4%となっています。なお、一般的に住宅REITは、総資産に占める有利子負債の比率が相対的に高くなる傾向があります。

【2020-06-04 モーニングスター】

コンフォリア・レジデンシャル投資法人【3282】 住宅系REITを代表してコンフォリア・レジデンシャル投資法人を運用する 東急不動産リート・マネジメント(東急不動産ホールディングス) 常務執行役員コンフォリア運用本部長の伊澤毅洋氏に ポートフォリオの魅力や足元の運用状況のほか、今後の戦略を聞いた。   ――コロナショックとも呼ばれる今回の金融不安についてどのように捉えていますか? また、J-REITマーケットの見方は?   3月はリーマンショック時に経験したときと同じような感覚を受けました。3月16日に日銀が緊急で金融政策決定会合を開催し、J-REITの年間買入枠を従来の倍となる1,800億円まで増額させたにもかかわらず、3月19日にはJ-REIT指数が1,100pt台まで急落し、この局面で不動産以外の要因で急落していると感じました。実際、3月23日に米FRBが臨時FOMCを開き、量的緩和を当面無制限とする措置を決定して以降、J-REIT指数は急激に回復しました。3月のJ-REITマーケットは、新型コロナをきっかけとして、金融市場の信用リスクが改めて見直された局面だったのではないかと思っています。   また、コロナ禍による不動産市況への影響がどのようにJ-REITマーケットに影響するかといった点は、まだ不明な点も多く、明確なことはいえません。ただ、不確実性が強まっているので、これまで以上にリスクプレミアムが上乗せされた水準で取引されているように感じます。一方で、住宅や物流セクターのような安定性の高いアセットタイプは、値持ちのよい状態が続いています。これは、収益の安定性を求める投資家のニーズが根強いことを表しており、コロナ禍の収束が見通せるまでは、こうした傾向が継続すると考えています。   このほか、財務面においても安定性を意識しています。借入れについては、長期化・固定化を意識した運用を実現しており、直近期末時点(2020年1月末時点)で平均残存年数4.2年、固定金利比率93.6%となっています。また、総資産有利子負債比率(簿価ベース)は、50%前後を意識して安定的な運用を心掛けており、2020年3月末時点で49.4%となっています。なお、一般的に住宅REITは、総資産に占める有利子負債の比率が相対的に高くなる傾向があります。  【2020-06-04 モーニングスター】