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(株)トライアルホールディングス【141A】の掲示板 2024/04/19〜2024/04/24

●客数増が続くディスカウントストア

 こうしたなか、低価格を強みとする企業では、客数の増加が継続している。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532.T> [東証P]が4月10日に発表した3月度の月別販売高(速報)では、ディスカウント事業の既存店客数は前年同月比3.5%増となった。1月の同1.0%増、2月の同3.3%増を伸び率で上回り、9 カ月連続で前年実績を上回ったことになる。同社では上期決算の発表と同時に24年6月期業績予想を連結営業利益で1110億円から1300億円(前期比23.5%増)へ上方修正したが、市場予想では更なる上振れも見込まれている。

 岡山県を地盤に西日本地域で大型ディスカウントストアなどを展開する大黒天物産 <2791.T> [東証P]も客数の増加が続く。4月8日に発表した3月度の月次情報で、全店客数は25カ月連続で前年実績を上回った。売上高も好調で、3月は前年同月比12.7%増と26カ月連続で前年実績を上回っており、足もとの販売好調から第3四半期決算の発表と同時に24年5月期業績予想を連結営業利益で73億5500万円から89億4100万円(前期比98.8%増)へ上方修正した。会社側では「競合他社との価格差がより顕著となり、顧客から圧倒的な支持を得た」ことを要因に挙げており、低価格志向への支持が業績を押し上げた。

●既存店売上高の好調続く

 関東圏でディスカウントストアを展開するジェーソン <3080.T> [東証S]は、3月の既存店売上高が前年同月比2.0%増となり、3カ月連続で前年実績を上回った。特に、主力PB(プライベートブランド)商品の「尚仁沢の天然水」をはじめ食料品が好調に推移。24年2月期は連結営業利益が8億7600万円(前の期比9.4%増)となった。同社では引き続きPB商品によるロープライスを訴求する一方、ローコスト経営の推進で25年2月期も増収増益を見込んでおり、営業利益9億9000万円(前期比13.0%増)と2ケタ増益を計画している。

 北陸を中心に日常生活必需品のスーパーセンターを展開するPLANT <7646.T> [東証S]は、3月の既存店売上高が前年同月比5.6%増となり、13カ月連続で前年実績を上回った。上期の決算発表は4月25日を予定しているが、第1四半期(23年9月21日◆12月20日)は単独営業利益5億5500万円(前年同期比2.1倍)と好調な滑り出しだっただけに、期首計画の営業利益8億円(同27.2%増)の上振れが注目されている。なお、24年9月期通期予想では営業利益18億円(前期比14.7%増)を見込む。

 静岡県を中心にディスカウントショップ「エスポット」を展開するマキヤ <9890.T> [東証S]は、3月の売上高が前年同月比13.0%増となり、19カ月連続で前年実績を上回った。24年3月期の決算発表は5月14日を予定しており、連結営業利益21億3000万円(前の期比30.2%増)を見込むが、第3四半期累計(23年4◆12月)営業利益は18億1200万円(前年同期比33.5%増)で進捗率は85%と高かっただけに上振れ着地したとの見方が強い。25年3月期も「安心安価」の実践とPB・LB(ローカルブランド)の販売強化などで増益基調が続くとみられている。

 このほか、福岡県を 中心にディスカウントストアを展開するトライアルホールディングス <141A.T> [東証G]も既存店売上高の増収が続く。セリア <2782.T> [東証S]など100円ショップにも注目したい。