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(株)KADOKAWA【9468】の掲示板 〜2015/04/15

日本は少子化と財政難からインフレの危機に立たされている。日銀の異次元金融緩和による国債の買い占めは、このままのペースでは2018年に50%以上に達する。円の信頼が揺らごうとしている。

徐々に円安が進み、円相場が1ドル200円以上になってもおかしくない。そうなると内需しか稼げない、カドカワドワンゴにとっては企業価値減になる。日経平均株高に乘れず株価が低迷していたのが、まさにそのような金融を反映しておる。

嗜好品であるメディアコンテンツはインフレに乘れず、相対的に価値が下落していく上、需給はユーザーの少子高齢化による影響を受けやすい。構造問題で業界は大人層の取り込みに重点をおいたが、これから半永続的に大人層すら減っていくのである。

カドカワは昔からバンダイナムコのように株が重い。2009年から2012年にかけて3大出版社の売り上げに追いつくような大躍進を見せたが、大して上がらなかった。当時、野村と大和が空売りで上値を押さえつけていた。今はどうか知らんが、機関の巣であるなら金融の流れを受け、今後も鈍足に振る舞いそうだ。

カドカワが一昨年、KADOKAWAに社名を変更したのは、国内外での事業展開の強化、世界で通用するIPの創出を目指すことが理由だったはずだ。この円安と国内市場の半永続的鈍化でなぜ内向きに逃げるのか意味がわからぬ。

昨年カドカワのフロム・ソフトウェアの買収は、ゲームのグローバル化を狙ったものだ。DARK SOULSやARMORED COREなど、どう考えてもカドカワらしくない。日本向けのダークファンタジーはカドカワ時代、シュガーダーク(涼宮ハルヒ以降、6年ぶりの大賞と大宣伝したのに売れなかった)で懲りたはずである。

角川ゲームスはオタク向けのゲーム開発と思われがちだが、実はロリポップチェーンソーが全世界でミリオンセラーになっている。フロム・ソフトウェアと組ませて、円安リスクヘッジのグローバル・ディベロッパーとして期待ができる。

カドカワドワンゴは、カドカワの目指そうとしていた改革を捨てるのか?