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(株)SIGグループ【4386】の掲示板 〜2018/06/26

本日のS安を受けて再考してみた。
需給のことはよくわからないが、企業価値からいうとまだまだ下げる余地はありそう。
ここの創業社長が80歳で27年社長であるが、取締役(ナンバー4)がその息子(おそらくほぼ新卒で同社入社で今48歳)。上場に伴い、税金対策のため社長の株をファミリーの資産運用会社に移動させてる。なんだかワンマン色強そうな会社。

前述したが、社員の平均年収は406万円(平均年齢35歳)で、上場企業平均の605万との格差は大きい。

言わずもがな、今労働市場は売り手市場。いわんやエンジニアをや。
システム開発、運用会社にとって原価のほとんどが人件費である。

大して伸びていない売上げに比して高い前期、前々期の利益の伸びは、外注していたものを社内に取り込んだためだという(社長インタビューより)。そして今後年平均50人は採用したいという(前期末で社員370人のところ)。ちなみに新卒初任給は20.3万円(院卒で21.8万)とその辺の中小企業並みである。

給与はあげないといい人材は採れない。上場したことで信用度が上がり、多少は採用し易くなるだろうが、これからコストは上昇して行かざるを得ない。

今期の業績見込みが売上げ8.8%増に対して、営業利益が2.4%増なのはよくある「期初コンサバ見通し」なのではなく、実際に人件費が上がっていくからではないか。

官公庁、公共、プラント、製造装置業界相手で飛躍的な売上げの伸びや利益の伸びが期待できない(平凡な1桁半ば成長がせいぜい)のだとすれば、PEが40倍、PBRが9倍というのはやはり過大評価過ぎる。SI関係の上場企業は数百とあるが、そんなに高いバリュエーションで取引されているのは一握りの新興ネットAI関連であって、同社のようなオールドエコノミー向けの商売をしている会社のPEは20倍がせいぜいであろう(つまり公募価格に収斂していく)。