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(株)QPS研究所【5595】の掲示板 2024/04/12

関するお知らせ」におきまして、当第2四半期累計期間の実績値が業績予想を上回ったことを
お知らせしました。同時に、2024年5月期の通期業績予想数値につきまして、将来における不確実
性等を勘案し、2023年12月6日に公表した業績予想数値を据え置きました。
将来における不確実性として、2024年1月15日時点において初期運用段階にあった当社の商用機
である小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-Ⅰ」(以下、5号機)に何らかの不具合が確認された
場合、業績予想に与える影響度が比較的高いものと評価しておりましたが、2024年4月12日現在に
おいて5号機は初期運用を完了し、販売用画像データの取得が可能となる定常運用を開始しており
ます。当社における衛星コンステレーションの構築において、定常運用を開始した商用機は、2023
年6月に打上げられた6号機に続き2機目となりました。
上記のとおり、最大の懸念事項であった5号機の定常運用が計画どおり開始されたことや、本日
2024年4月12日に公表した「2024年5月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」のとおり、
2024年5月期第3四半期累計期間において営業利益が黒字転換したことを受けて、2023年12月6日
に公表した業績予想数値を上記のとおり修正いたします。
2024年5月期の通期業績につきましては、2023年10月に当社初の商用機である6号機の画像販売
が始まり、地球観測衛星データ事業が本格化したことで、売上高は計画以上に順調に推移しました。
また2024年4月より5号機による画像販売が開始しているため、前期2023年5月期比1,267百万円
(+340.8%) 、前回予想比192百万円(+13.3%)の増収となる見通しです。
なお、7号機は2024年4月8日に打上げられ、現在は初画像の取得に向けた初期運用を続けてお
ります。続く8号機の打上げ時期は、今期2024年5月期中を予定しておりましたが、打上げ事業者
によるロケットのスケジュール都合により、来期2025年5月期第1四半期中に順延される見込みと
なりました。
営業利益につきましては、年間10機の衛星製造を可能とする新拠点や人員採用等に関連して、今
期2024年5月期中に発生する販売費及び一般管理費には一定の目途が立っております。来期2025年
5月期における衛星の打上げは、今期2024年5月期から順延となった8号機を含む5機、続く2026
年5月期における衛星の打上げは6機を予定しており、今後は決定した新拠点の開設準備と共に継
続的な人員採用を進めてまいります。また、今期2024年第2四半期より適用された会計処理によっ
て、当初打上げ時の一括計上を見込んでいた7号機・8号機の宇宙保険の費用は、固定資産として
計上されたついても当初予想を上回る見込みです。以上のこと
から、営業利益は前期2023年5月期比604百万円、前回予想比760百万円の増益となり黒字転換する
見通しです。
また経常利益につきましては、シンジケートローン手数料84百万円や、株式交付費15百万円、上
場関連費用9百万円の他、2024年5月までにシンジケートローン借入枠50億円を上限に借入金額を
増額することで支払利息25百万円が生じる等、今期2024年5月期中に実施した資金調達に伴って、
営業外費用150百万円が計上される見込みです。以上のことから、経常利益は前期2023年5月期比
463百万円、前回予想比849百万円の増益となり黒字転換する見通しです。
なお来期2025年5月期の業績予想につきましては、地球観測衛星データ事業の他、国内官公庁か
ら受託している小型SAR衛星の試作・開発案件による業績影響を考慮する必要があり、現在精査中で
す。本件受託は、我が国の宇宙開発において重要な役割を持つだけでなく、当社における今後の事
業展開の幅を大きく拡げるものでありますが、同時に会計処理の方法によって短期的な収益性の悪
化を招く可能性がございます。当社では現在、適切な会計処理を実施できるよう、監査法人と協議
を続けております。
当社では来期2025年5月期末までに打ち上げられる、商用機計8機の衛星コンステレーションを
もって、国内官公庁の需要を一定程度満たせると考えておりますが、引き続き2028年5月期におけ
る24機の衛星コンステレーション構築に向けて、事業を推進してまいります。
3. 配当予想について
本業績予想の修正に伴う今期2024年5月期の配当予想に変更はありません。
(注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において