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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 〜2015/04/27

これね~
http://info.finance.yahoo.co.jp/kabuyoso/article/detail/20140324-00013341-minkabuy-stocks-5050


■700円台も割るでしょう■

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期間:1日 |1週 |1ヶ月
こんにちは。深田です。

ジャパンディスプレイの初上場、やっぱり振るいませんでした。海外勢からはこの上場劇はかなり冷ややかな視線を浴びていました。

それもそのはずで、アップル売上が好調なうちに上場してしまおうというジャパンディスプレイの作戦は、海外の証券アナリスト達からはとっくに見通されていたので評判はかなり悪かったです。アップルは電子部品メーカーにとって一見いいお客さんですが、実態はそうでもありません。電子部品の数は出ますがモデルチェンジ毎の価格コンペが厳しいので、ジャパンディスプレイがこのまま成長し続けられるかどうかはアップル次第という危ないところなのです。
しかも、アップルのディスプレイを供給している某台湾ディスプレイ企業はシャープのiphone向けディスプレイ技術を取得したという噂で、シャープ堺工場前に某台湾企業会社を開いて堺工場からの早期退職者の受け皿となっているので技術流出は加速するでしょう。
次のアップル新製品が出る頃には、日本のディスプレイメーカーがこれまで提供してきたものと同等かそれ以上の液晶ディスプレイが登場するでしょう。そうすると、ジャパンディスプレイは一溜りもありません。

日本のディスプレイ技術は素晴らしい。しかし、技術流出によって競争相手が強くなり、価格低下の勢いに拍車がかかっているディスプレイ製造企業に投資をするなんて、産業革新機構のセンスの悪さが伺えます。血税を使って、不採算企業を集めて助けて、再上場させて個人投資家にそれを掴ませるなんて、構造的に悪趣味過ぎます。

上場する企業が中期経営計画を個人投資家に対して発表しないのは失礼です。2012年の段階で今後五年の中期経営計画を策定したと発表しているなら、IR資料室に掲載すべきでしょう。個人投資家は連続性に乏しい過去の連結財務諸表と、未来の展望も描かれていない企業に投資することができますか?
記者会見での発表にしか目を向けてない経営姿勢は、個人投資家を軽視し過ぎているといえます。
また、連結の財務諸表を見ると、売掛金が減って仕掛品が増えているという矛盾が見受けられます。仕掛品が増えるならば、売掛金も増えてしかるべきでしょうが、何故かそうでもないようです。

前期のEPSを基に計算した市場適正価格は580円。

競合の多すぎるディスプレイ市場自体がそんなに期待できるとも思いませんし、700円台も意外と厳しいのではないでしょうか。

ところで、社長の大塚周一氏はエルピーダメモリ元社長の坂本幸雄氏の右腕だった人間で、エルピーダは台湾への技術流出が激しく競争力を失って倒産しました。エルピーダの倒産時に、坂本社長は主要取引銀行から250億円を引出し、違う銀行に250億円を隠して会社更生法を申請し、既存株主は100%減資で個人投資家を全て全滅させた過去があります。その一方で台湾に上場していたエルピーダ預託証券の投資家には隠した資金から返金をしていたのですから、日本の個人投資家たちは怒り心頭だったでしょうし、そのことを役員だった大塚周一氏が知らないはずがないと私は思います。

それでも、あなたはジャパンディスプレイに投資しますか?