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  • >>427

    人工血液を血管に流す――といってもSFのアンドロイドの話ではなく、実際の研究だ。奈良県立医科大学(奈良県橿原市)の酒井宏水(ひろみ)教授(52)は、いつでも誰でも使える人工血液の実用化を目指す。長く保存でき、輸血時に血液型も気にしなくて良い。研究を始めて25年以上が経ち、ヒトで安全性を調べる一歩手前まで来た。
     人工血液という言葉が国内で登場したのは1940年代。血液の中で酸素を運ぶ役割の「赤血球」を人工的に作る研究がさかんになった。70年代には化学物質の液体に酸素を溶かした「白い血液」が話題になったが、体内で分解されにくいなどの問題があった。
     一つの赤血球には、酸素と結び…
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