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(株)ベイカレント・コンサルティング【6532】の掲示板 2024/03/08〜2024/03/15

単純な業績だけを見ると素晴らしいの一言であるベイカレントがなぜ下がるのか?
分析すると以下の事がわかる。

[利益成長の鈍化]
・21年度 前年度比+41億
・22年度 前年度比+55億
・23年度 前年度比+64億
と利益成長が加速してきていたが、
・24年度予想 前年度比+36億
と、成長スピードが減速。

その要因として、戦略コンサルとしては後発であるベイカレントは単価の高い優秀なコンサル(PMOができるような人材)を採用するためには採用エージェントをフル活用しての採用に頼らざるを得なく、そのため、販管費が増大している点がある。(事実、24年度 Q3時点で販管費が前年比+30億増加)

マッキンゼーやアクセンチュアの先発コンサルファームが過去に「優秀なコンサルが働きたくなる」ブランド確立のために働き方改革や採用マーケティング投資をしてきたが、ベイカレントはその点が遅れており、販管費の増大が利益成長の足かせとなっており、改善には企業ブランドの変革にある程度の年月が必要となる。

にも関わらず、25年度には前年同期比+57億の会社予想としており、利益成長のV字回復を見込んでいるが、前途の販管費の抑制ができない限り無理な目標といえる。

この事から、ベイカレントの利益成長は会社予想より今後鈍化する事が予想される。

とは言え、ベイカレントが高収益な企業であることは変わらず、株価としては低く評価されているように見えるかもしれないが、ここで、ベイカレの株主比率として外国人投資家が多い点に注意すべきである。(外国人比率50%超)

外国人投資家は、会社予想やコンセンサス予想に対して今後アウトパフォームするのか、アンダーパフォームするのかを重視する。

外国人投資家からはベイカレントは今後数年、会社予想やコンセンサスをアンダーパフォームすると見られており、これが売り圧力となっていると思われる。

他にも、利益剰余金が多く資本効率が悪い(600億の利益余剰金保有)くせに、配当少ない(1%以下)とか、色々問題はあるが、、、

ベイカレの株価が上がるためには以下のどちらかが必要と思われる。
・利益成長のペースが戻る。そのためには販管費を抑える必要があり、つまり、エージェントに頼らずコンサルを採用できる企業ブランドを確立する必要がある。
・外国人の株主比率が下がる。市場平均の30~35%程度まで下がる。

つまり、まだまだ、ベイカレは厳しいってこった!