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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 月末とあって、欧州通貨は企業や機関投資家の特殊玉によるフローで不安定に振れる場面を警戒したい。ユーロドルは下値1.1810ドル割れで発動するストップロスが置かれている。まとまったフローでこのポイントをヒットし、ストップを巻き込んで動きが増幅する展開に注意したい。ポンドドルも約1カ月ぶりの高値圏にあることも手伝い、不安定に振れやすい状態といえる。

 あとは昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会見でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による「利上げには程遠い」との発言を受けて急低下した米債利回りの動向をにらみつつ、ドル相場の強弱に呼応した欧州通貨の振幅を追うことになる。

 欧州経済指標に為替がどの程度反応するか不透明な部分はあるものの、欧州朝方に発表となる独雇用指標では、ポストコロナの経済回復による失業者減少の勢いの緩みが警戒される。主要国ドイツでのデルタ変異株の拡散が、雇用状況に悪影響を与えているとの連想が強まれば、ユーロの重しとなる。

 NY入り前に発表となる7月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、6月の前年同月比+2.5%から、3%超えへ加速するとの見方。だが、欧州中央銀行(ECB)がインフレを一時的として緩和維持の姿勢を示しているため、ユーロは強い結果に反応しにくいか。一方、緩和維持の観測を後押しする弱い結果なら、前述のストップ売りなども巻き込み、ユーロが下値を探る展開となるか。


・想定レンジ上限
 ユーロドルは、複数オプション観測の節目1.1900ドルをこなした場合でも上昇を抑制しそうな売り観測レンジ1.1910-1.1920ドル水準。
 ポンドドルは、6月23日高値1.4001ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは、日足一目均衡表・転換線1.1801ドル。
 ポンドドルは、昨日28日安値1.3844ドル