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【USD】個人消費支出の掲示板

NYタイムは、3月米雇用統計が発表となる。市場は非農業部門雇用者数が+64.7万人と、2月の+37.9万人を大きく上回る雇用増加を見込んでいる。今週水曜3月31日発表の3月ADP全米雇用報告が+51.7万人と、上方修正された2月の+17.6万人よりかなり強い結果となったこともあり、同様の強さを想定している感はある。だが、ADPが予想の+55.0万人よりはやや弱かったこともあり、目線は多少低めになっている可能性がある。

 米雇用統計が予想通りの強めの結果なら通常、米10年債利回りの上昇を受けたドル買いが先行し、続いて米金利の上昇を嫌気した米株の調整を受けた円買いが入るか否かなどの展開が想定できる。しかしながら、本日はグッドフライデー(聖金曜日)で米国ほか主要国の市場が休場。取引の薄いなか多少のフローの偏りで、荒っぽく動くリスクがある。

 強弱いずれにしろ、慣性がついて行き過ぎた振れになると、材料通りの方向性でも反動による巻き戻しの動きがトレンドを見定めにくくする。米追加支援策を背景とした米金利の緩やかな上昇を受けた斬新的なドル買いがベースと考え、上下に振れた値幅が今後修正されるパターンを想定したうえで臨みたい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは厚めな売りオーダーが観測される節目111.00円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは109.63円(2月23日安値104.92円-3月24日安値108.45円と通る短期上昇トレンドの現在値)。