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【USD】個人消費支出の掲示板

 本日のNY為替市場のドル円は、今月末で終了する補完的レバレッジ比率(SLR)条件緩和策の変更点をパウエルFRB議長の講演から見極める展開が予想される。
 米連邦準備理事会(FRB)は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う混乱への対応策として、米国債市場の流動性問題を解消し、銀行に融資継続を促すために「補完的レバレッジ比率」の条件を緩和していたが、当初の予定通りに今月末で終了すると発表した。緩和措置が終了することで、市場では2000億ドル規模の米国債の売りが発生し、米10年債利回りの上昇や米国金融機関の収益悪化懸念から、米国株安・債券安・ドル安のトリプル安となっている。FRBは、終了に伴い新たな変更点を公表すると表明しており、本日のパウエルFRB議長の講演に要注目となる。
 また本日は、バーキン米リッチモンド連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、クオールズFRB副議長の講演も予定されており、タカ派的見解としてのテーパリング(資産購入の段階的縮小)の時期、ハト派的見解としてのオペレーション・ツイストなどへの言及にも要注目となる。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値の目処(めど)は、3月15日の高値の109.36円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値の目処(めど)は、3月8日の安値の108.27円。