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【USD】個人消費支出の掲示板

 NYタイムは、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀、イングランド銀行など主要金融政策イベントをこなした週末とあって、ドル円は調整フロー中心の比較的落ち着いた展開と予想する。
 ただ、手控え感の強いなかである程度のまとまった売買で振れやすい可能性や、本日の黒田日銀総裁の理解しにくい会見内容への評価が様々な思惑を誘い、混乱につながるリスクには注意したい。日銀は従来の「±0.1%の倍程度」としていた長期金利の変動幅について、「±0.25%程度であることを明確化する」とした。黒田総裁も会見で「表現明確化であり拡大ではない」としたが、腑に落ちない説明である。この内容の受け止め方の不透明感だけでなく、わかりにくい説明をすることが、総裁や副総裁、審議委員の連携が取れておらず、一枚岩ではない意見の苦し紛れのような落しどころとの疑心にもつながりかねない。解釈の難しさが海外勢の売買の交錯による荒っぽい振れにつながり、明確なトレンドのないまま、上下双方のポジションを痛める動きになることが警戒される。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、昨年6月8日高値109.70円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、大きめなオプションが観測されている108.12円前後。