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【USD】米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後政策金利発表の掲示板

2022-01-28 13:18
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【相場の細道】パウエルFRB理事と議長の金融引き締め

「FEDが何をするのではなく、どのようなメッセージを発するのかに注目せよ」
(ミッチェル元米司法長官)

 イエレン第15代FRB議長が、2015年12月に利上げを開始し、2017年10月にバランスシート縮小を開始した時、パウエル第16代FRB議長はFRB理事として賛成していた。
 2017年10月からのバランスシートの縮小は、米連邦準備理事会(FRB)の歴史の中で初めての経験であり、量的金融引締政策(QT:Quantitative tightening)第1弾となった。
 そして、パウエルFRB議長は2022年3月の利上げ開始とその後のバランスシート縮小、量的金融引締政策(QT)第2弾に踏み切ろうとしている。
 米連邦準備理事会(FRB)と市場は、利上げと量的金融引締が同時期に開始される未踏の領域に突入することになる。

1. 量的金融引締政策(QT)第1弾と利上げサイクル
【利上げ】0.00-25%⇒2.25-2.50%
■イエレン第15代FRB議長
1)2015年12月16日:0.25-0.50% 
2)2016年12月14日:0.50-0.75% 
3)2017年3月15日:0.75-1.00% 
4)2017年6月14日:1.00-1.25% 
5)2017年12月13日:1.25-1.50% 
■パウエル第16代FRB議長
6)2018年3月21日:1.50-1.75% 
7)2018年6月13日:1.75-2.00% 
8)2018年9月26日:2.00-2.25% 
9)2018年12月19日:2.25-2.50% 
【バランスシート縮小】4.5兆ドル⇒3.76兆ドル(※償還元本の再投資停止額の上限)
        【米国債】 【モーゲージ担保証券】 【合計】
2017年10-12月:  60億ドル+  40億ドル= 100億ドル
2018年1-3月:  120億ドル+  80億ドル= 200億ドル
2018年4-6月:  180億ドル+  120億ドル= 300億ドル
2018年7-9月:  240億ドル+  160億ドル= 400億ドル
2018年10月-2019年-4月: 300億ドル+  200億ドル= 500億ドル
2019年5-9月:   150億ドル+  200億ドル= 350億ドル
2019年10月:           200億ドル= 200億ドル

2. 量的金融引締政策(QT)第2弾と利上げサイクル
 パウエルFRB議長は、毎回のFOMCでの利上げ、バランスシートの縮小は前回より早期で急速となる可能性を示唆した。
【利上げ】0.00-25%⇒推定
1)2022年3月16日:0.25-0.50% 
2)2022年5月4日:0.50-0.75% 
3)2022年6月15日:0.75-1.00% 
4)2022年7月27日:1.00-1.25% 
5)2022年9月21日:1.25-1.50% 
6)2022年11月2日:1.50-1.75% 
7)2022年12月14日:1.75-2.00% 
【バランスシート縮小】8.86兆ドル(※償還分の再投資を控える)
・毎月▲500-600億ドルならば、1年で▲6000-7200億ドル、2年で▲1.2-1.44兆ドル
・毎月▲1000億ドルならば、1年で▲1.2兆ドル、2年で▲2.4兆ドル