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4565そーせいグループ 中長期ホルダー専用スレ【短期、売煽りは入室厳禁】の掲示板

素人投稿に「そう思う」って、ポチって下さり有難うございます。
昨年冬からの暴落の要因と、それを受けた長期投資(数年間)の意図ついて私の考えを補足致します。
私は、企業の価値は、フリーキャッシュフロー(FCF)の予測値合計/資本コストで算定できると思っています。
これまでそーせいGはカニクイザル事件、コロナ禍で大きく下げています。前者は、主力パイプラインの消滅、後者は治験システム全体の停止・遅れなどが危惧されたのだと思いますが、両方とFCFに対する懐疑的な見方が強まったという分子に重きを置いた話だと思います(もちろん分子と分母はある程度相互作用すると思います)。
でも、今回の暴落は、先の投稿のように、分子ではなく分母の資本コストの話だと考えています。余りにも長い間、デフレが続いたために、投資家はあまり資本コストに注意していなかったと思うんです。おそらく7とか8%の資本コストで計算していたのではないでしょうか。これが、急速なインフレとFedのタカ派化を受けて、突如投資家がバイオベンチャー投資であるべき資本コストを探り始めたんだと考えています。インフレの魔物が解き放たれて、長らく横たわっていた資本市場線(縦軸に利回り、横軸にリスクをとった線)が起き上がり始めたってイメージです。これまでも、一時的なFedのタカ派化はありましたが、投資家はどうせインフレは収まるとタカをくくっていたと思うのですが、今回は40年ぶりにそうは思っていないようです。
昨年のM&A先を探す話でのそーせいG社による「今は市場が割高でなかなかお値打ち品なない」旨のコメントの背景には、そのような一部資本コストサイドの事情があったのではと思います。
(株主)資本コストは、リスクフリーレート+(株式)リスクプレミアムで計算できると思いますが、株価の大暴落と東欧情勢による乱高下を受けながら、市場はそーせいGのようなデュレーションの長い株式(相応のFCFが得られるまでの期間が長いもの)に対して要求すべきリスクプレミアムを懸命に探っていると思います。もし、今の水準が臆病すぎたなということになればリスクプレミアムの縮小を通じて株価はその分戻りますし、分子に影響するレベルの良いニュースフローが続けば、分子の上昇と相互作用を受けた分母の下落を通じて株価は戻ると思います。需給の改善により回復する分もあります(後日続きます)。