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全値戻協会本部~南無全値戻心経~の掲示板

>>430

債券の供給増が「結果をもたらさないと論じるのには無理がある」とガービー氏は述べた。

(中略)

欧米で財政支出がここ数年急増しているが、ブラックロックの調査部門副責任者アレックス・ブラジエ氏は、世界的な成長鈍化と金利上昇というさらに大きな二つの問題が債務残高を押し上げ、市場に大混乱をもたらすとみている。

金利負担
  欧州中央銀行(ECB)は新型コロナ期の景気刺激策に端を発したインフレ高進を抑えるため、政策金利を4%以上に引き上げた。イングランド銀と米連邦準備制度はさらに引き上げ、5%を超えている。現在予想されているように、来年これらの利上げが巻き戻され始めたとしても、過去20年間の大半を占めたゼロ金利時代に戻る可能性はほとんどない。

  つまり「成長によって借金を返すことはできないし、金利負担は重くなる」ということだとブラジエ氏は指摘した。

  フランスでは、利払い負担が今年の国防予算を上回り、27年までにほぼ倍増すると予測されている。オーストラリア政府は、26年半ばまでに過去最大となる債務の急増に対応するため、資金を温存している。

世界銀行は昨年3月、世界の潜在成長率、つまりインフレを引き起こすことなく経済が成長できる長期的な最も高い成長率は30年まで年率わずか2.2%と想定。これは過去30年間で最低の水準で、投資と貿易、生産性という通常景気拡大の原動力となる3つの力が全て弱くなっているためだという。

  「マクロ環境が悪いからこそ、財政赤字が問題になる」とブラジエ氏は言う。

  同氏が顧客に勧めることはシンプルだ。 長期債には手を出すなということだ。