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よく考えて売買、資産を作りたい。の掲示板

>>108

■当社はここ数年、利益率の改善の要因として、コスト削減の取り組み(今年はPAC18)をしており、今年度は製造原価で3.3億円を見込んでいる。製造原価の中で一番のウェイトを占めるのは原材料費であり、これが7割強を占めるが、原材料の素材の変更、購入先の変更、工程の改善によって原材料費を削減していく。進捗としては、もともとの計画が上期より下期に効果が出る計画であったが、上期の進捗が21%程度と当初の見込みが未達となってしまった。理由は、原材料の変更や調達先の変更については納入先である建機メーカーの承認が必要であるが、当初の目論見では6~7月には承認がとれるはずであったものが、予定が遅れて、実際には9月まで伸びてしまったからである。現時点では、原材料の変更や調達先の変更などすべて手は打ってあるので、10月以降は効果が出てきており、12月中には当初の計画線まで戻ってくる見込みである。主要な原材料というのは、フィルタの場合、ろ材を金網で巻いてあり、この金網の部分が鉄でできているため原価が高い。これを、プラスチックに替えることによって原価を大幅に下げることができる。また、購入先については、日系メーカーとの付き合いが長く、それが慣習的に続いてきたわけだが、そこを品質の担保を前提に見直してきており、日系メーカーから海外メーカーへの切り替えも進めてきている。これによって大幅な原材料調達コストの削減が可能になるとみられる。■一方、PAC18のもう一つの分野である販管費については、過去数年の努力でかなりスリムになっており、今年度の年間の削減目標額は50百万円である。上期段階での進捗率は44%とほぼ計画通りの推移となっている。

好調な今期業績予想に加え来期の伸長も期待

  • >>109

    ■今期2018年3月期当初業績予想は、売上高14,000百万円(前年比6.3%増)、営業利益2,350百万円(同23.0%増)、当期純利益1,600百万円(同28.1%増)と一桁増収ではあるものの、採算の良い補給品売上の売上構成比率が上昇するのに加え、PAC18による原価削減効果に伴う原価率の改善が期待されることから、二桁の増益を見込んでいた。ただ、第1四半期ではPAC18のコスト削減の遅れから、新規事業に係る先行投資を吸収できず、売上は好調だったものの営業利益が微増にとどまった。しかしながら、第2四半期になっても売上は好調を持続した上、下期にはPAC18の効果が見込める目途が立ったことから、今回の業績見通しを売上高14,300百万円(前年比8.6%増)、営業利益2,400百万円(同25.6%)、当期純利益1,700百万円(同36.0%)へと上方修正した。■下表は2018年3月期(上期と下期)の実績と2019年3月期(上期実績と下期、通期)の会社予想である。下期売上高予想は今年度上期に比べてほぼ同じレベルを見込んでいるが、下期営業利益予想は上期に比べて230百万円の増加、営業利益率も上期の15.2%から18.3%へと上昇を見込んでいる。前述の通り昨年度の下期から新規事業に係る先行投資が今上期まで利益を圧迫した状況が見て取れる。また、昨年の下期の売上高水準が高いことから、今下期の売上高の伸びをかなり固めに見込んでいる模様だが、引き続き建機関連は好調が続いていることから、予想を上回ることは十分可能であるとみられる。■本来「PAC18」で受けられるべき大きな効果の発現が今期下期以降であるため、この効果は少なくとも来期の上期までは続くことが見込まれる。また、現在推進中の新規事業についても、来期中には いくつかの分野で売上に寄与する可能性があり、業績の継続的な伸長が期待できる。

    堅調続く中国市場