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よく考えて売買、資産を作りたい。の掲示板

>>107

■当社が2018年11月5日に発表した2019年3月期上期決算(4-9月)は、売上高7,127百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益1,085百万円(同12.1%増)、当期純利益808百万円(同32.6%増)と昨年度の大幅増収増益に続き二桁増収増益を達成した。この要因は建機分野の好調が持続したことであるが、地域別にみても特段落ち込んでいるところはない模様である。顧客先別では、特に日系メーカーからの需要が強かったのだが、主な要因はある大手メーカーが一世代古い紙のフィルタからようやくグラスファイバーのフィルタに切り替えたことによる需要が発生したためである。■利益に関しては、営業利益率が前期の15.5%から今期は15.2%と若干低下した。これは、昨年の第3四半期から新しい事業ポートフォリオの拡大に取り組んでいることから、先行投資の部分が上期に2億円出ており、その影響が出たのに加え、追加費用として、今回の急激な増収に対して、ガラス繊維のろ材を含めた原材料の調達のところで若干の遅れが出ており、これを受けて得意先に対する納期に間に合わすために航空便などの費用が発生したためである。■第1四半期と第2四半期を比べてみると、第2四半期決算(7-9月)は、売上高3,635百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益564百万円(同23.8%増)、当期純利益386百万円(同52.4%増)と二桁の増収増益であった。第1四半期決算(4-6月)が売上高3,492百万円(同13.7%増)、営業利益521百万円(同1.7%増)、当期純利益421百万円(同18.5%増)であったことから、売上高は好調持続、営業利益率は第1四半期の14.9%から第2四半期は15.5%とやや改善した。

  • >>108

    ■当社はここ数年、利益率の改善の要因として、コスト削減の取り組み(今年はPAC18)をしており、今年度は製造原価で3.3億円を見込んでいる。製造原価の中で一番のウェイトを占めるのは原材料費であり、これが7割強を占めるが、原材料の素材の変更、購入先の変更、工程の改善によって原材料費を削減していく。進捗としては、もともとの計画が上期より下期に効果が出る計画であったが、上期の進捗が21%程度と当初の見込みが未達となってしまった。理由は、原材料の変更や調達先の変更については納入先である建機メーカーの承認が必要であるが、当初の目論見では6~7月には承認がとれるはずであったものが、予定が遅れて、実際には9月まで伸びてしまったからである。現時点では、原材料の変更や調達先の変更などすべて手は打ってあるので、10月以降は効果が出てきており、12月中には当初の計画線まで戻ってくる見込みである。主要な原材料というのは、フィルタの場合、ろ材を金網で巻いてあり、この金網の部分が鉄でできているため原価が高い。これを、プラスチックに替えることによって原価を大幅に下げることができる。また、購入先については、日系メーカーとの付き合いが長く、それが慣習的に続いてきたわけだが、そこを品質の担保を前提に見直してきており、日系メーカーから海外メーカーへの切り替えも進めてきている。これによって大幅な原材料調達コストの削減が可能になるとみられる。■一方、PAC18のもう一つの分野である販管費については、過去数年の努力でかなりスリムになっており、今年度の年間の削減目標額は50百万円である。上期段階での進捗率は44%とほぼ計画通りの推移となっている。

    好調な今期業績予想に加え来期の伸長も期待