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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>5984

東京都では2023年の相談件数が350件と、22年(247件)から約100件増えた。神奈川県は216件(22年147件)、埼玉県は47件(同13件)といずれも大きく増加している。かゆみを感じた時点で問い合わせるケースもあり、相談の全てがトコジラミとは限らないが、各地で被害が広がっているとみられる。

害虫駆除などの事業を展開するシェル商事(東京・中央)は、同社グループ全体のトコジラミ駆除業務の売り上げが2023年に、前年比2倍に増加した。宿泊施設だけでなく「住宅や保育園、オフィス、大学など駆除対象のエリアが拡大してきている事も要因の一つ」(同社)という。被害拡大を防ぐために、早期に発見できるツールを導入する事業者も増加している。

トコジラミは赤褐色で扁平(へんぺい)状の体を持つ。成虫の体長は5〜8ミリメートルで目視できる。刺されると、かゆみは1〜2週間ほど続き、眠れないほどの症状が出る人もいる。日本でも長く人々を悩ませてきたが、殺虫剤の普及などにより1970年代には沈静化した。

近年、再び被害がクローズアップされている背景について、日本ペストコントロール協会理事の谷川力氏は「インバウンドの往来が活発となり、荷物などに付着した状態で気づかずに運ばれているのではないか」と指摘する。

トコジラミは初めて刺された時はかゆくならないが、複数回刺され抗体が形成されると症状を感じるようになる。やっかいなのは刺され続けている人で、谷川氏は「繰り返し刺され続けると、再び無反応に変化していく人もいる」と指摘する。日本でも生活困窮者などで実例がある。無自覚のまま適切な防除措置を取らずにいると、周囲に被害を広げる恐れがある。