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運がよければ宝石発見できる？　富山県朝日町ヒスイ海岸

富山県東端にある朝日町の海岸。何かを探す家族連れがあちこちに散見される。お目当ては日本の「国石」、ヒスイだ。運が良ければ淡い緑色をした宝石の原石を拾える。ヒスイ海岸とも呼ばれ、日本の渚（なぎさ）百選に選定されている。

正式名称は宮崎・境海岸。1965年に地元小学校の社会科授業をきっかけに発見された近隣の「浜山玉つくり遺跡」の調査団が、一帯をヒスイ海岸と命名した。

約5億年前の地殻変動で出現したヒスイは海岸東部を流れる姫川や青海川上流に産地があり、そこから日本海に向かって流れ着くとされる。海岸にはヒスイに似た色調の小石も多く、まさに玉石混交。網持参の人や、海に潜って探す人もいる。

「ひすい恵みの会」の会員が、ヒスイ海岸で採集した石を鑑定してくれる
朝日町観光協会の米田淳事務局長は「県外から訪れる人が多い」と話す。同町の施設「ヒスイテラス」では、ヒスイに詳しい担当者に採集した石を鑑定してもらえる。

縄文時代には匂玉（まがたま）などの装身具にも利用されていたヒスイ。あわよくばと海岸べりを歩いていると、太古の時代に誘われたような気分にも浸れる。