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>>94

コラム:テスラ、絶好のタイミングで「大人」の仲間入り

[メルボルン 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米電気自動車(EV)大手テスラがついに「大人」の仲間入りを果たした。第2・四半期決算は純利益が初めて10億ドルの大台を突破したが、それだけではない。税引き前利益率は約11%で、とうとうトヨタ自動車やゼネラル・モーターズ(GM)など業界トップと並ぶまでになった。自動車業界が激変する中で、テスラは絶好のタイミングで成人式を迎えた。

テスラがついに「大人」の仲間入りを果たした。第2・四半期決算は純利益が初めて10億ドルの大台を突破したが、それだけではない。税引き前利益率は約11%で、とうとうトヨタ自動車やGMなど業界トップと並ぶまでになった。写真はテスラのロゴ。ニューヨークで2016年4月撮影(2021年 ロイター/Lucas Jackson)
これまでと異なり、テスラはこうした数字を達成するのに一時的な要因に頼る必要がなかった。第2・四半期にはステランティスなど他のメーカーに温暖化ガス排出枠(クレジット)を売却して3億5400万ドルの収入を得たが、それを除いても、税引き前利益率は9%弱と堅調だった。例えば第1・四半期にはビットコインの売却益が利益の5分の1余りを占めていたが、様子が変わった。

経営の細部に口出しする傾向のあるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、最近見つけ出したコスト管理のコツも見失っていないようだ。売上高は前期比で14%程度増えたのに対して、費用全体は約9%の増加にとどまった。しかも世界的な半導体不足や、利益率の高い「モデルS」や「モデルX」の改良版の発売が遅れている中でこうした実績を上げた。

時価総額となると話は変わる。リフィニティブのデータによるとテスラの時価総額は6200億ドルで、向こう12カ月の予想利益の115倍という過大な評価を受けている。

株価の乱高下も続く。1月下旬から3月上旬にかけて時価総額が約3100億ドル吹き飛んだが、これは自動車メーカーの時価総額ランキングでテスラに次ぐ2位のトヨタの時価総額を上回る規模だ。その後の数週間で今度は時価総額が900億ドル増えたが、これはGMの時価総額を上回る数字だ。

テスラは競争が激化する中で売り上げを伸ばそうとしており、こうした地殻変動は今後も続きそうだ。テスラの競争相手はもはやフォルクスワーゲン(VW)やフォード・モーター、GMのような既存メーカーだけではない。26日に特別目的買収会社(SPAC)と合併した新興EVメーカー、ルーシッドのような企業をはじめ、設立間もないスタートアップ企業もある。

しかしルーシッドのような新興企業も、遅れを取り戻そうとしている旧来メーカーも、まったく新しいタイプの自動車の生産を拡大しており、テスラを悩ませているのと同じ成長期の痛みを味わうことになるだろう。待ち受けるのは納期の遅れ、販売不振、品質上の問題、資金繰りの逼迫など。テスラもこうした課題のいくつかを抱えてはいるが、もはや存在を揺るがすほどではない。少なくともこの点を考えれば、テスラが株価の妥当性を立証しようとすることは、それほど非現実的ではなくなったように見える。

●背景となるニュース

*テスラが26日発表した第2・四半期決算は純利益が11億ドルだった。1株利益は1.02ドルで、リフィニティブがまとめたセルサイドのアナリストの予想中央値である0.58ドルを上回った。売上高は120億ドル弱と、アナリスト予想の113億ドルを超えた。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

  • >>95

    テスラ株が下落、世界的な半導体不足で業績の先行きに疑問符

    (ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米テスラの株価が27日に下落した。世界的な半導体不足が2021年の販売目標に疑問を投げかけ、同社初の純利益10億ドル(約1100億円)突破を受けた投資熱は後退した。

    4-6月(第2四半期)の利益と売上高が市場予想を上回ったものの、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は同日遅くの電話会見で慎重な姿勢を見せた。同氏は半導体供給の予測が困難である点や、年内にテキサス州オースティンとベルリンの新工場で生産を増やす際に予想される障害について強調した。

    テスラ株は一時4.6%安と、日中ベースで6月3日以来最大の下げとなった。終値は前日比2%安の644.78ドル。

    マスク氏は「フルスピードで自動車を生産しているが、世界的な半導体不足の状況は依然としてかなり深刻だ」とし、「今年の残りの期間については、当社の成長率は、サプライチェーンの中で最も遅い部分によって決まるだろう」と語った。

    原題:Tesla Falls as Chip Crisis, Battery Doubts Loom Over Profit Beat(抜粋)

    (c)2021 Bloomberg L.P.