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欧米 経済指標の掲示板

2024年5月2日

1-3月の単位労働コスト、前期比4.7%上昇-10-12月は横ばい
労働生産性指数、0.3%上昇-10-12月は3.5%上昇

1-3月(第1四半期)の米労働生産性指数は伸びが減速し
、単位労働コストは1年ぶりの大幅な伸びを示した。
インフレ高止まりのリスクが大きくなる可能性がある。

キーポイント

単位労働コストは2023年後半はほぼ横ばいが続いた。
ここ数年は第1四半期に大きく上昇することが多い。

労働生産性のデータはかなり変動が大きいが、減速が続けば、
インフレとの闘いを続ける米金融当局にとって新たなハードルとなる。

1-3月は生産が前期比1.3%上昇。
マイナスとなった2022年4-6月(第2四半期)以来の低い伸びにとどまった。
労働投入量は1%上昇。
その結果、時間当たり報酬は5%上昇と、
約1年ぶりの大幅な伸びとなった。

発表元の労働統計局は先週、過去5年間にわたる四半期・年間ベースの労働生産性関連のデータを修正した。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、スチュアート・ポール氏は

「新規失業保険申請件数は比較的低い水準にとどまっている。
米労働市場の転換点を示す重要なサイレンの一つが、鳴らないままでいる。
物価上昇圧力の指標である単位労働コストが、今回伸びが加速した点を踏まえれば、米金融当局はインフレ抑制に引き続き集中することになるだろう」と述べた。