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☆気楽に独り言☆
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 2月のトルコリラ円は14.30円台からスタートし、買い優勢のまま約半年ぶりに15円台に乗せて15.26円まで上値を伸ばした。トルコ金融当局がインフレ対策に真剣に取り組んでいることを好感、トルコ経済の成長見通しも上方修正されるなどリラはポジティブな材料が目立った。
 しかしながら、トルコ中銀が金融政策決定会合後の声明でタカ派姿勢の長期化を再度強調したにもかかわらず、高値更新できなかった辺りから風向きが変わり始めた。エルドアン大統領が「娘婿のアルバイラク前財務相が為替介入で外貨準備高を枯渇させたこと」を擁護し、また再び利下げにも言及したことなどを嫌気して14円後半まで値を下げる展開に。中銀の準備預金制度改正も支えとならなかった。
 そして米長期金利の高騰を受けてリラ売りが対ドル主導で進むと、25日NY午後には14.30円を一時割り込み今月の安値を更新した。その後の戻りも14円半ばまでと限定的。
 
 月末ということもあるのでリラ円の月足をみると、トルコの中銀と財務省トップが交代した昨年11月から3カ月続伸しているが、本日26日の終値が14.33円を下回るようであれば連勝がストップする。
 また週末なので週足もチェックすると、一目均衡表では雲の下限が15.33円まで下りてきており抵抗水準として機能したことになる。同水準は3月第3週には14円後半まで低下し、そこからも4月末にかけても14円台で低下する見込み。雲は厚さを伴っており、今後も抵抗帯として意識されるだろう。

 26日東京午後のリラ円は14.32円の200日移動平均線を睨む展開。同線を割り込んで本日引けると下押し圧力が強まると思われ、そうであれば下値めどを想定しておいたほうがよさそうだ。
 目先のめどとしては14.03円。これは、昨年11月につけた最安値12.04円から2月の高値15.26円まで上昇した幅の38.2%押しとなる。また、14円を割り込むと、上向きの日足一目均衡表・雲の上限(26日13.87円)、上昇傾向の90日移動平均線13.78円、前述上昇幅の半値押し13.65円や日足一目・雲の下限13.61円などが見受けられる。
 来月はまず、14円付近から13円後半に位置するテクニカルポイントが支持として働くかを確かめることになりそうだ。