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米国債、一段の利回り上昇も-先物下落でオプション主導の売り視野に
1/20(木) 12:12配信

(ブルームバーグ): 米国債先物は20日に下落し、オプショントレーダーの売りを促す水準に近づいた。これは一段の利回り上昇のきっかけになり得る。

10年物米国債先物の期近物はアジア時間20日朝に一時127 1/4を付け、大量のプットオプションの行使価格となっている127の水準に近づいた。これは利回り約1.92%に相当する。10年債利回りは20日に約1.85%となった。

先物がこの水準に達すれば、オプションでショートしているディーラーのヘッジにより一段の売りが引き起こされる可能性がある。

問題のオプションは3月限、行使価格127のプットで、建玉は18日終了時で32万2648枚に膨らんでいる。これは想定元本320億ドル余りに相当する。

ノムラ・セキュリティーズのクロスアセット・ストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏はリポートで「行使価格127で32万2000枚のプットオプションの建玉がある。この水準は引き続き、一段の値下がり『加速への転換点』となり得るものとして注目される」と指摘した。

ディーラーは通常、オプションのポジションを原資産でヘッジする。現在のシナリオでは、現物債利回り上昇に伴ってヘッジとして先物を売っている。

127超の行使価格のオプションも多いことから、10年債利回りは1.95%超に上昇する可能性がある。米国債オプションの3月物は2月18日が期限。

原題:

Treasuries Shock Lurks After Futures Dip Toward Key Strike Level(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.