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私と経済の掲示板

NY商品、原油が反落 新型コロナ再拡大で需要減警戒 金は小反発

23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比0.79ドル(1.9%)安の1バレル39.85ドルで終えた。欧米で新型コロナウイルスの新規感染者が再び増えており、経済活動が制限されればエネルギー需要が細るとみる売りが膨らんだ。

フランスでは夜間外出禁止が発令された都市が増え、ドイツでは隣国への渡航を控える勧告が強化されたと伝わった。米国では中西部を中心に新規感染者が増え、行動規制が広がる可能性が懸念された。

米国の減産基調が鈍るとの観測も、売りを誘った。石油サービス会社のベーカー・ヒューズが23日午後、米国の原油生産向け掘削設備(リグ)稼働数が前週から増え、約5カ月ぶりの高水準に達したと発表した。

ロイター通信が23日、「リビア国営石油会社(NOC)が内戦で閉鎖していた主要な原油輸出港の操業を再開した」と伝えた。同国では暫定政権と武装組織が停戦合意に達したことで増産ペースが加速している。先行きの輸出拡大が世界的な需給の緩みにつながるとの見方から売りが出た。

金先物相場は小反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である12月物は前日比0.6ドル高の1トロイオンス1905.2ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金は買いがやや優勢となった。一方、米長期金利が足元で水準を切り上げており、金利がつかない金には売りも出て方向感を欠いた。