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☆せんちめんたる・じゃーにー☆の掲示板

「ブラタモリ 阿寒・摩周」

 久しぶりに見る摩周湖の「摩周ブルー」は相変わらず綺麗。摩周湖の周りには川が無いし、川から流れて来る不純物が何も無いので、いつまでも透明で綺麗なんやそう。「霧の摩周湖」は、2011年に向井理(むかい・おさむ)ちゃんのナレーションで、隅から隅まで余すことなく、霧の摩周湖の神秘を知った。

 今回のブラタモリは「摩周湖と色」がテーマ。まずは摩周湖の①「青」。摩周湖と屈斜路湖の間にあるアトサㇴプリ(硫黄山)の硫黄の②「黄」。昔、硫黄山から線路が作られ、釧路に硫黄原石を運び、釧路港(今は漁港)が出来た。次は「エゾイソツツジの③「白」。本来2000m級の高山に咲くが、150mの低地に咲いている。高山の硫黄山に向いた側はガスが噴出して育たない。阿寒湖の天然マリモ④「緑」。ビッグマリモは阿寒湖だけ生息。次はオンネトーの雌阿寒岳(めあかんだけ)に温泉からできる藻、マンガン鉱物⑤「黒」。温泉が滝になり、マンガンイオン、マンガン酸化細菌、シアノバクテリア(ラン藻)の3つが揃って出来た黒い藻はここだけ。流れ出た溶岩が止まったところでもある。

 ブラタモリで「雌阿寒岳(めあかんだけ)」って初めて知ったが、松山千春さんや鈴木宗男さんの出身地「足寄町(あしょろちょう)」に近いのかな?

「ブラタモリ」に関係ないが、55年前の1964年7月、摩周湖のほとりで睡眠薬自殺をはかった当時17歳の少年がいた。あの綺麗なブルーの摩周湖を眺めて、どれほど孤独で切なかったかと思うと胸が痛む。彼は意識が遠のくまで手帳に克明に書き残していた。

 彼は相当頭が良さそうだったが、家の事情で高校には行けなかった。しかし大手の紡績工場に工員ではあるが就職できた。あの当時ならまだまだ中卒がいっぱいいたと思うのに、やっぱり満たされなかったのか。今、生きていたら72歳。いいお爺ちゃんになって孫もいたかもしれないのに。

 「17歳の死 摩周湖のほとりで」というタイトルで本が出版されているが、かなり古いので古本屋かな?三一書房

 私のように頭が悪くて、ボ~ッと生きてるものは、あまり思いつめないけど、こういう頭のいい子は心が弱かったのか、死ぬ勇気があるぐらいだから強いのか、私には分からないが惹かれる本だった。