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本日のドル円市場
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本日のドル円市場の掲示板

4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米10年債利回りが1.68%台まで上昇したことなどで116.35円まで上昇した。ユーロドルは1.1272ドルまで下落した。ユーロ円はドル円の上昇に連れ高となり131.46円まで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、ダウ平均、米10年債利回り、WTI原油先物価格の上昇を受けて続伸が予想される。

 ドル円の注文状況は、上値には、116.50円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、116.90円にドル売りオーダー、117.00円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買いが控えている。下値には、116.00円に7日のNYカットオプション、115.50円に6日のNYカットオプション、114.70円、114.50円、114.20-30円、114.00円にドル買いオーダーが控えている。

 本日NY午後に公表される12月14-15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、3月頃を目安とする早期利上げ開始の条件としての雇用情勢に関するフォワードガイダンスに注目することになる。パウエルFRB議長は、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、労働参加率の低迷やコロナ禍前に比べて依然として160万人が失業していることへの懸念を表明していた。

 昨日のドル円は116.35円まで上昇し、2017年1月以来の高値圏に到達した。ドル円のエリオット波動分析では、第1上昇波動(75.32円-125.86円)に対する第2調整波動(125.86円-99.02円)を終了し、第3上昇波動を形成中との見方が出来る。最終的な確認は、C波動の始点118.66円、第1上昇波動の終点125.86円を上抜けた時となる。

 2015年6月にドル円が125.86円まで上昇した時は、黒田日銀総裁が衆議院の財務金融委員会で「実質実効為替レートを基準にすれば、現在のドル円レートは相当な円安水準であり、これ以上の円安水準はありそうにない」と警告した。すなわち、ドル円の名目為替レート125円、実質実効為替レートの67は「黒田シーリング」が関所となり立ちはだかっていた。

 2021年11月時点の実質実効為替レートは67.79まで低下している。しかし、最近の黒田日銀総裁は、115円台の円安に関して、「総合的に見て現在の水準は日本経済にとってプラスになっている」との認識を示している。また、2015年6月の125円台の円安は、2014年末の購買力平価(103.05円程度)に対して約22%の円安水準だった。2021年末の購買力平価は98.25円程度なので、約22%の円安水準は、119.87円処と算出される。

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