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ユロドル実況中継の掲示板

2022-01-28 13:42
見通し
ロンドン為替見通し=ドル 下値は限定か、米金利について行く展開が継続

 本日のロンドン為替市場でも米金利動向にドルがついて行く展開が続きそうだ。米連邦準備理事会(FRB)がタカ派スタンスを強めるなか、市場は今年5回の米利上げをほぼ織り込んだ。ただ、パウエルFRB議長が全7会合での利上げを否定しなかったことから、金利リスクとしては以前アップサイドが意識される。アジア市場では米2年債利回りは再び1.2%台を伺う展開だ。

 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは昨日、抵抗水準と見られていた昨年11月高値96.94を超えて97.29付近まで上げ足を速めた。水準としては約1年7カ月ぶりのドル高値圏となる。今週の上昇幅は1.7%程度まで広がった。

 米国以外の先進主要国・地域の中央銀行もインフレ高進を受けて金融刺激策からの転換を図っているものの、思い切った引き締めサイクルに舵を切れるのは今のところFRBだけ。ドル全般の上昇が急ピッチだっただけに調整も入るだろうが、単純に先行きの金利見通しの差から考えると、ドルの下値は限られるだろう。

 ドルインデックスでは前述した96.94手前が支持となるかが注目。上値では、2020年6月高値97.80(昨日高値から+0.5%)をこなすことができるかがポイントでとなる。そこを超えて行くようだとドル買いに勢いがつくかもしれない。

 なおウクライナを巡る情勢については、北大西洋条約機構(NATO)内で足並みが揃っていないことが気になる。ロシアを抑え込むための経済制裁だけでなく、米国や英国などはウクライナへの軍事支援も表明。バルト三国、ポーランドなどもウクライナに武器を供与している。一方、独仏はロシアとの対話路線を重要視。イタリアなどは、民間企業ではあるが、伊露のビジネス活性化についてプーチン露大統領と協議するなどと報じられた。

 想定レンジ上限
・ユーロドルは昨年11月24日安値1.1186ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドルは節目1.1100ドルを割り込むと2020年5月1日高値1.1018ドル。