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為替はつらいよ ( ›_‹ )♡
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◆米国が停滞する時、中国は疾走

市場を統制しながらも資本主義を最大限に活用する中国式資本主義は大成功した。1978年にトウ小平が改革・開放を宣言した後、経済は高度成長した。「世界の工場」を自負しながら国富を築き、昨年1人あたりGDP1万ドルを達成した。世界貿易機関(WTO)加盟直前の2000年に1000ドルにも達していなかった1人あたりGDPがわずか20年間で10倍に増えた。世界銀行(WB)は1人あたりGDPが1万2375ドル以上の国を「高所得国家」に分類する。人口が14億人にのぼり世界で貧しい人が最も多かった中国としては「長江の奇跡」といえるほどの成果だ。

中国は米国を越えるという意欲を隠していない。鋭い分析でピューリッツァー賞を受賞したNYTのコラムニスト、デイビッド・レオンハート氏は最近、目を引く見方を提示した。中国の次の目標は米国を越えることだが、皮肉にも最も大きな戦略的テコは「米国の停滞」と分析した。レオンハート氏は歴代の中国指導者が「10年周期(decade)」を重視するという点に注目した。「10年経てば山河も変わる」という東洋のことわざそのものだが、中国は経済開発5カ年計画を通じて20年間、飛躍的に発展してきた。特に2010年代に入ってから10年間に急浮上したという点に注目している。

偶然にもこの期間は米国が相対的に停滞した時期だった。何よりも米国は国家レベルの経済発展ビジョンを見せることができなかった。特に教育・科学・インフラ投資が十分でなかった。この期間、米国は個人所得・国富・期待寿命ですべて停滞した。