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(株)UEX【9888】の掲示板 2021/08/08〜2022/08/09

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pon***** 強く買いたい 2021年11月23日 12:26

株価に織り込んでないよね!

ステンレス薄鋼板上昇、前月比2%高、厨房機器向け回復。
2021/11/23 日本経済新聞 朝刊

家電や機械、自動車部品などに使うステンレス薄鋼板の値上がりが鮮明だ。代表品種の流通価格は東京地区で前月比2%高く、年初からの値上がり率は20%に達する。新型コロナウイルスの感染拡大の一服で厨房機器向けを中心に需要が回復し、ステンレスメーカーの値上げが浸透している。産業機械など幅広い用途でコストの押し上げ要因になる。
 国内のステンレス鋼板は主にニッケル系とクロム系に二分される。クロム系は自動車や家電などに使い、ニッケル系は産業機械や建材などを含むより広範な用途に使う。
 ニッケル系の代表品種「SUS304」(厚さ2ミリメートル品)は、東京地区の問屋仲間価格が現在1キログラム450円前後。前月から10円高く、2020年5~10月につけた底値(同365円前後)から85円(23%)上がった。およそ13年ぶりの高値水準だ。
 クロム系の「SUS430」(厚さ2ミリメートル品)も東京地区で1キログラム325円前後。前月から10円(3%)上昇し、6カ月連続で最高値を更新した。21年5月までの安値(同270円前後)から55円(20%)上がった。
 新型コロナウイルスの流行が一服し、厨房機器向けの需要が戻ってきた。飲食業界で出店の動きが出始めたほか、「巣ごもり消費」の定着を目指し中食の販売を強化するコンビニ向けも調理機器の引き合いが増えているもようだ。ステンレス協会(東京・中央)によると、厨房機器を含む家庭用業務用機器向けは国内需要の1割を占める。
 東京都心では再開発が進み、大型ビルのエレベーター向けなど建材用の需要も伸びる。ステンレス商社の幹部は「製造業を含めて全般的に需要が上向いている。加工品の出荷は前年比2割弱多い」と話す。
 全国ステンレス流通協会連合会(東京・中央)のまとめでは、コイルセンター(加工事業者)の販売量は9月まで8カ月連続で前年の水準を上回った。9月末時点の在庫量(自販用)はおよそ11万1000トンで前年同月比6%少ない。
 ステンレス薄鋼板の需要は昨年秋に自動車関連がまず回復し、産業機械向けも戻っている。ここにきて厨房機器向けも伸びてきたことで、販売量の増加傾向が鮮明になってきた。
 自動車部品向けは、今後の自動車生産の回復をにらんだ部品メーカーからの需要が底堅い。半導体などの不足による自動車減産の影響は限定的となっている。
 需要増に対応するためステンレスメーカーはフル生産で対応しているものの、供給が追いついていない。店売り市場からは「入荷が本来の納期から2~3カ月遅れている」(別のステンレス商社)との声も上がる。
 需給の引き締まりに伴う品薄感で、ステンレスメーカーが進める値上げが浸透しやすくなっている。ニッケルやフェロクロム、合金鉄といった原料コストは円安を受け上昇している。
 大手の日鉄ステンレスは冷延薄鋼板の店売り向け価格について、20年6月契約分から21年11月分までの累計でニッケル系を1トン13万5000円(1キログラム135円)、クロム系を同6万5000円(同65円)引き上げている。流通段階では、ニッケル系でこのうちの約6割が転嫁された格好だ。
 電力不足による中国の供給懸念などを背景に、ニッケルやフェロクロム、合金鉄などの原料は先高観が強い。メーカーが追加で値上げを打ち出す可能性もある。
 問屋や商社などは仕入れ値の上昇分を販売価格に転嫁しきれておらず、引き続き販売価格の引き上げを目指す方針だ。
 経済活動の正常化を背景に、取引価格は年末以降も上昇する公算が大きい。工作機械や半導体製造装置といった産業用機器を含め、幅広い製造業でコストの上昇につながりそうだ。