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(株)ユニマット リタイアメント・コミュニティ【9707】の掲示板 2015/10/07〜2015/10/09

介護・子育てなどの福祉相談窓口を1つに!厚労省が全国の自治体に相談員を配置方針
2015/09/27 12:00

高齢者介護と子育てを同時に行うダブルケアは、行政の福祉政策においても担当部署が異なることから福祉サービス利用者はそれぞれの窓口に行って申請をしなければならず、そもそも一体どんなサポートがあるのか、市民にとって分かりにくい状況にあります。

縦割り組織であるが故の福祉サポート手続きの煩雑さは、税金を払っている市民からすれば、「どうしてこんなに分かりにくいの… ?」と憤りを感じることもあるかもしれません。

こうしたなか、厚労省では福祉サービスの新方針として子育て、介護、生活保護などの福祉サービスをひとつの窓口で相談できる「よろず相談員」のいる福祉窓口を全国約100の自治体に新設する方針を明らかにしました。

親の介護と子育てを同時期に行うダブルケアに直面している方に対して、より分かりやすく複数のサービスを同時に使えるよう、制度説明だけでなく必要な支援を実際に受けられるまでのアドバイスを行うこの窓口。新方針によれば相談員が介護施設、生活支援センターといった外部機関への連絡調整役も担うことで申請手続きサポートまで実際に行うことが盛り込まれています。

保育所と高齢者施設が同じ場所にある幼老一体型福祉施設も徐々に増えはじめている今。厚労省ではこうした1拠点で子育て・介護支援サービスが受けられる場所づくりも更に押し進める方針も示しており、民間企業が参入できるよう設備・人員配置といった基準も策定する姿勢を見せています。

複雑で、かつ手続きの煩雑な行政手続きをスムーズに行うことができるのであればダブルケアを今まさに行っている方や、障害がありながら家族の介護を担っている方にとってはありがたい窓口となる可能性がありますが、いずれにせよ配置される相談員の力量次第とも言えるのは確か。世間一般に言われているような〝お役所仕事〟ではなく、本当の意味で利用者のことを考えることのできる相談者の育成が期待されるところです。