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東京電力ホールディングス(株)【9501】の掲示板 〜2015/04/28

http://monogusa-fumifumi.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/06/post-9bc6.html
不気味な足音 自民原発推進

 6/5の報道に、再稼動を急ぐ自民党の不気味な足音を感じました。いよいよ、牙をむいてきた感じがします。参院選に大勝すれば、いよいよ本性を表すでしょう。報道内容から感じたことを以下記します。

① アベノミクスを下支えするため、原発再稼動を加速する。

 安倍首相の第三の矢が放たれた6/5、株価は前日比518円の大幅安となる失望売りで終わり、日経平均株価の終値は13,014円となりました。規制改革への踏み込み不足により、アベノミククスへの期待が急速に萎んだことが原因です。

 米国経済にも大きく影響されます。原発が止まり電気料金が上昇したにも関わらす、つい最近まで株価はうなぎのぼりでした。

 以上見るように、原発再稼動と経済成長の因果関係はあまり相関がないように感じます。

② 原子力規制委員会から次々に出てくる要求に、科学的に必要か議連で議論する。

 議連で科学的に議論できるのでしょうか。議論できないことは明らかです。専門家集団である原子力規制委員会よりも議連のほうが安全性を科学的に判断出来るというのでしょうか。活断層の評価や地震の連動性について、科学的な必要性があるからこそ、科学者は活断層に関して厳しい審査しているのです。むしろ、安全を担保するためには絶対欠かせないポイントなのです。

③ 同委員会の慎重な審査により、再稼動までに時間がかかることを懸念。

 敦賀原発の活断層や大飯原発の三連動の評価には随分と時間を費やしています。半年以上かかっているでしょう。当然電力会社と同委員会の主張は真っ向から対立しています。電力会社の主張に対して、科学的な立場から1つ1つ反論している様子が同委員会の議事録から読み取れます。

 安全性の審査には、時間がかかるのは当たり前です。今までの審査は、原子力安全・保安院と電力会社とのナアナアのデキレースでした。安全を確保したように見せるための儀式に過ぎませんでした。長きに渡り、自民党は安全神話の名の下に原子力を推進し、安全性を疑うことをサボッテきました。そのツケけが回ってきただけです。

 時間をかけてでも、真の安全性を追求するのは何時でしょう。今でしょう。

④ 今国会中に政府に審査体制の拡充を求める。

 審査が複数のプロジェクトで併行して進むことを指すのでしょうか。専門家の質が劣化しないでしょうか。中立的な専門家で構成されるのでしょうか。専門家が細かなデータを解析し、それを同委員会に答申し、最終的には5人の委員が判断を下すことになるのでしょうが、マンパワーの少なさを感じます。不十分な安全審査で再稼動を決定することは許せません。安全であるということが証明できなければ、再稼動などできません。

⑤ 国が責任をもって再稼動を行なう。

 聞きなれた言葉です。誰が、何時、どこで、何を、どうすると言うのでしょうか。「国の責任」など、文章の頭につく枕言葉です。原発を再稼動し、させた「個人の責任」と言わず「国の責任」と言うところも憎いですね。

 今度の福島原発事故でのA級戦犯は誰でしょう。だれもいません。映画「東京原発」で担当者は「国のやることに責任者などいない」と言っています(ものぐさ 面白いぜ 映画「東京原発」)。

 何時までに責任を取ると言うのでしょうか。除染効果も不確かです。時間の経過や、雨や風による自然現象で放射能が減少しているに過ぎません。否、減少しているのではなく、拡散しているのです。人智の及ぶところではありません。ただ、傍観しているに過ぎません。

 廃炉には40年以上かかります。汚染水は溜まり続け、漏水もおきています。試行錯誤の連続です。地震が来て汚水タンクが倒壊したら、一面は放射能だらけです。40年以上かけての廃炉で責任を取ったことになることでしょうか。

 故郷を失った人に何時故郷を返してくれるのでしょうか。精神的賠償金は、自動車事故による賠償金より低いと聞いています。満足な損害賠償金を被曝者は得ていません。賠償金を小出しにしているようです。土地は事故前の取引価格で買い上げてくれるのでしょうか。家財は、再調達価格で買い上げてくれるのでしょうか。移転先での仕事や収入は保障してくれるのでしょうか。そして、「国の責任」はいつの間にか、国民が納めた税金で保障する「国民の責任」へと転嫁されてしまいます。

 今までの対応を見ていると「国が責任」をとったとはいえません。悲しいことですが、日本の国はこんなにも無責任で、薄情なのです。

 敦賀原発の活断層審査において、各方面からの圧力があったようです(も