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日本通信(株)【9424】の掲示板 2019/08/31〜2019/09/05

プライベートLTEは、限定されたエリア内という制限はあるものの、免許を持たない事業者であっても敷設することができる。つまり、土地の所有者や利用者が基地局の設置場所を自由に決めることができる他、ネットワーク構築に必要となる通信設備やSIMもメーカーなどから調達することが可能だ。プライベートLTEとはいわば、「LTEを用いたWi-Fiネットワーク」のようなものだと考えると分かりやすい。しかし、当然のことならが両者には大きな違いがある。
 Wi-Fiは、もとより構内での無線利用を目的としているため、電波の届く範囲が数十mと狭いものの、大容量データを送受信しても通信料金が発生しないことから、さまざまな場所で活用されている。しかし、LTEと比べるとセキュリティ面に課題があったり、あるいは、通信状況が不安定になる場合もあったりするため、ミッションクリティカルなユースケースにおいては、Wi-Fiの全面的な利用には不安を伴う。
 これに対してプライベートLTEは、そのようなWi-Fiの「通信料が発生しない」というメリットを包含しつつ、認証にSIMを用いることで高セキュリティを、さらに公衆ネットワークを経由せず専用で利用できることから高速、高信頼、低遅延を担保できる。また、国や地域によっては、通信事業者が免許帯域をリースして、プライベートLTE設備を運用しているケースもある。つまり、Wi-FiとLTE、両方のメリットを享受できるネットワークといえる。