(株)テレビ朝日ホールディングス【9409】の掲示板 2022/03/11〜2022/06/30

それにしても4630万円誤送金事件ってTVのワイドショーとかでよくやってるようだけど数字取れるんだろうね。

無能な田舎の地方公務員とか、金をネコババするチャラい若者とか、杓子定規の金融機関の窓口とか、ワイドショーのヘビーユーザーである高齢者にとっての不愉快なオブジェが登場人物だってこともあるけど、やはり4630万円という金額の持つ不思議なリアリティさが大きいと思う。

野村総研による社会階層調査で所有する金融資産3000万円以下がマス層、3000万～5000万円がアッパー・マス層、5000万～1億円が準富裕層、1億～5億円が富裕層、5億円以上が超富裕層。
そして庶民投資家が目指しているのが「目指せアッパー・マス」というスローガン。億り人は無理でも4～5000万円なら自分でも作ることができるかもという。

4630万円って、例えば「1か月たったの100万円しかもらえない」といった細田衆院議長にとってはただのはした金、小遣い銭なのかもしれないけど、庶民投資家にとっては変なリアリティがある大金なんだよね。

でも世の中には年収100～150万で生きている人たちもたくさんいる。田口容疑者もそんな人だったんだろう。
彼らにとっては4～5000万円って一般人にとっての20億、30億みたいな非現実的な金額なんだろうな。

最初はこの人、何で4630万円で人生棒に振っちゃうんだろうって思ったけど、彼にとっては人生棒に振ってもいいぐらいの大金なのかもね。一応職についてたというけど、限りなくその日暮らしに近い世界にいて、そもそも棒に振るだけの地位も財産も職も家族も無かったんだろうし。
一方、稚拙な対応を繰り返した町役場職員はこのお金が無くても町が潰れるわけも無いし、自分が馘になることも無いっていう安定したぬるま湯の世界にいるわけだし。

お金のこと、社会のこと、いろんなこと考えさせてくれる事件でした。