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アジア開発キャピタル(株)【9318】の掲示板 2017/11/11〜2017/11/15

商社や新電力がバイオマス(生物資源)発電の燃料で使う木質チップやヤシ殻の輸入を増やす。住友商事は2019年までに輸入量を現状の5倍に拡大。新電力大手イーレックスは自社調達に乗り出す。

価格引き下げ前に認可申請するバイオマス発電所が稼働ラッシュを迎える20年前後に、燃料の需要も急増するとみられている。

住友商事はチップなどの木質燃料をカナダやベトナムから年間約20万トン輸入している。19年までに同100万トンに拡大する。製紙会社向けに高品質な木質チップを長年輸入しており、その調達網を生かして製紙向けより低品質で済む発電用チップを海外で確保する。バイオマス発電所を抱える電力会社に販売する。

伊藤忠商事も木質燃料の輸入量を19年度までに現状の5倍となる年120万トンに引き上げる。パームヤシ殻(PKS)などを東南アジアで調達する。紙商社の国際紙パルプ商事(東京・中央)は東南アジアのPKS業者と協業し、今春からPKSの輸入販売を始める。

イーレックスは現在、輸入燃料のほぼ全量を商社経由で購入しているが、一部を自社調達に切り替える。PKSなどの17年度の購入量を前年度比3倍の30万トンに増やし、そのうち2割程度を自社調達にする計画だ。現地のPKS業者と提携して燃料の安定確保につなげる。