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ANAホールディングス(株)【9202】の掲示板 2021/04/27〜2021/05/03

>>990

ワクチン接種が進む国で感染者が劇減

われわれはついこの間まで、つぎのように考えていた。 


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欧米では、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。とくに、変異株によってその傾向が強まっている。それに対して日本では、理由ははっきりしないが、感染者の数は欧米諸国に比べて桁違いに少ない。不幸中の幸いだ。

しかし、この状況は、この数カ月間で一変してしまった。

日本ではいま感染爆発が始まっている。そして、これは、日本に限らず世界共通のことだと考えている人が、日本には多い。

しかし事実はまったく異なる。

ワクチン接種がスムーズに進んでいる国では、感染者数が劇的に減少しているのだ。

その典型が、イスラエル、イギリス、そしてアメリカだ。これらの国では、昨年12月からワクチンの接種が始まっている。

日本とイスラエルを対比すると、ワクチン接種状況の違いが、恐ろしいほど明確に表れている。

  • >>991

    昨年の秋ごろには、総数で見て、日本とイスラエルにあまり大きな違いがなかった。

    (外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

    イスラエルの人口(905万人)は日本の1割以下なので、人口当たりでみれば、イスラエルの感染状況は、日本の10倍以上だったことになる。

    そして、11月から12月にかけては、日本もイスラエルもほぼ同じような傾向で増加した。

    ところが、今年になってからの状況は、両国で著しく異なる。

    日本では2月末から3月にかけて1000人を下回る水準まで低下したのだが、3月下旬から増加に転じ、急増している。いまのところ、減少の見通しがつかない状態だ。 

    それに対してイスラエルでは、1月末に1万人を超えたのをピークとして、その後は顕著に減少している。

    4月20日ではわずか139人であり、ほぼコロナを克服した状態だ。これは、イスラエルではすでに全国民が接種を済ませていることによる。


    イギリスでも、ワクチンによって感染者数が激減

    図表2にみるように、イギリスの新規感染者は、昨年11月頃には3万人を突破した。当時の日本の20倍の水準だ。一時低下したが、変異株の広がりで今年1月初めには1日の感染者が日本の10倍程度で、7万人に迫っていた。


    ところが、1月の初めから急激に減少している。

    4月7日以降では日本を下回っている日が多い。

    4月20日には、日本が4973人なのに対して、イギリスは2530人と、ほぼ半分の水準だ。きわめて大きな変化だ。

    死者数も急減し、過去6カ月間で最少を記録している。