(株)セブン銀行【8410】の掲示板 〜2015/04/28

セブン銀行除くセブン＆アイグループ内の金融関連事業の統括会社として、セブンフィナンシャルサービスがある。電子マネー、クレジットカードなど、グループが手がける流通サービスと一体になった新たな金融事業創造を目的にしている。

もともとセブン銀行は、流通業が銀行業務に参入することで、銀行業界のへの反発を抑えるため、また銀行業のノウハウがない新規参入であったために経営に関しては様々な銀行からの出向者が主体で設立、運営された。

クレジットカード事業に関して、ヨーカドーは大手流通では最後発で、イオンやダイエー、旧マイカルのような独立して金融事業を営むことを目標とせず、流通本体のサポート、強化を念頭に置いたため、当初はＪＣＢへの業務委託を主体として、ヨーカドーの社員を中心に営業を開始した。

設立時点において両社間に相互の人的な交流はなく、両社は将来的な金融事業拡張を考えて設立されたものではない。

対してイオンは、イオンクレジットが先行して拡大して行った後に、イオン銀行をイオンの社員を主体に立ち上げているため、先に発表があったように来年にはクレジットカード会社と銀行が統合されてイオンフィナンシャルサービスとして持株会社参加に両社が入る。

セブン銀行が将来的にセブンフィナンシャルサービスと統合するのかは、会社間に壁が存在しているようなので、イオンのようにスムーズには行かないようだ。しかしながら、流通系金融は流通本業業務とは表裏のものであり、グローバル化によってコンビニが各国に進出するような状況となっている中で、かつ日本国内の少子高齢化に伴って国内展開だけでは厳しくなってきている中では、いままでのような別々の運営では課題が残ると言える。

セブン銀行は経営も軌道に乗ってきているが、セブンフィナンシャルサービスはクレジットカード会社２社を抱え、その業務はＪＣＢとセゾンに分かれた状態であり、２社の統合もまだである。

将来的にセブン銀行がどのようになって行くのか、早期に道筋が出てくることを期待したい。