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スルガ銀行(株)【8358】の掲示板 2019/02/28〜2019/03/04


大家も株主もリスクを取って同情される立場

 駅から遠い。風呂もトイレも共同。わずか8平米の狭い木造住宅。そんな悪質な住居に、あなた自身、住みたいですか?

 大家になるのならば大家の心構えが必要です。自分が住みたいところを買って貸すならまだしも、自分が「絶対に住みたくない!」アパートに他人に住んでもらいたいですか? そんな自分勝手な考えには共感できません。

 大家業ってそもそもなんでしょうか? 大家の中には、立派な大家、ザ・大家もいます。例えば、若い芸術家を応援したい、小説家を応援したいと家族ぐるみでサポートする大家もいます。

 一人で都会に出てきて、親御さんはさぞ心配しているだろうと、我が子を育てるつもりで接する都会の大家さんもいます。大家の心構えがない素人が大家をやるのは危険です。

 それは株主も同様です。株主というものは、世の中のありとあらゆるリスクを負う人です。株主を見れば、「たくさんリスクをとっていただき、ほんに、ご苦労なことです」と同情される立場なのです。世の中から羨ましがられるような仕事ではないのですよ。投資家というものは。

 金融リテラシーとは何でしょう? それは、人としての良識じゃないかなと私は思うのです。

 風呂がないアパート。隣の人のため息が漏れ聞こえる劣悪住居。貧乏だからそこに住まなければならない境遇の人がいる。自分は何億円も融資してもらうのに、図面も引かず、夢も語らず、不動産を建ててしまう。

 本当の大家ならば、店子には、ずっと使ってもらいたいと願うでしょう。そのためには遮音性はちゃんとしようとか、お風呂はできるだけ広いものをとか、ロフトつけてあげたいな、とか思うはずです。

 そう思えるのがリテラシーです。金融リテラシーとは良識であって、財務分析がわかるとか、金の計算ができる、では断じてないのです。