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(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】の掲示板 2024/03/23〜2024/03/25

こんばんは、つなぎ売りについて少し書いてみようと思います。林輝太郎氏はその著書『つなぎ売買の実践』の中で、つなぎ売りには3種類あると書いています。すなわち、
① コストダウンのつなぎ
② リスクヘッジのつなぎ
③ アンテナとしてのつなぎ
がそれです。一つづつ簡単に説明しますと、
①のコストダウンは積極的に下げを取ろうとするつなぎ売りです。機関のつなぎ売りがこれにあたります。周期的に上げ下げを繰り返す銘柄には威力を発揮するのですが、今の三菱UFJのように株価が右肩上がりの銘柄には向いていません。機関のほとんどのつなぎ売りが担がれているのがその証拠です。

②のリスクヘッジは持ち株の、値下がりリスクを軽減するために行われるものです。ヘッジと言われる以上ある程度の量が必要です。少なくとも持ち株の1/10程度は必要かと思います。こちらは調整局面に入るかなという時に使うと損失を少なくしてくれる効果があります。
③のアンテナとしてのつなぎですが、こちらは量の制限はありません。持ち株の1/50~1/20程度でも十分です。両建てにすることで、相場の変動感覚が少し鋭敏になります。今上昇中か下降中かが片張りの時よりもはっきりとわかるようになる気がします。私もこれは多用しています。株価が上がれば大部分の買いの本玉が儲かっているので、大喜びでつなぎを切り(損切)ます。その経費は本玉維持のための必要経費と割り切ります。もしも、株価が下がってくるようならアンテナとしての機能が働くので、その時はつなぎを増やして②や③に移行する時もあります。

現在の三菱UFJの状況からは
① コストダウンのつなぎ ×
② リスクヘッジのつなぎ △
③ アンテナとしてのつなぎ 〇
という感じでしょうか。
「つなぎは知性の現れ」という言葉もあるように、つなぎ売りはうまく使えば非常に有用です。上げ相場でも一時的な綾戻し、振るい落としの局面で現物は売りたくないが、損はしたくないといった場面でも使えます。大事な財産を減らさないようにするためにも、つなぎ売りのテクは有効と思います、参考にしてください。